人付き合いに疲れた中で見つけた農業アルバイト、JA塩尻の農家さんの畑で働いた体験談をご紹介!
目次
こんにちは!あるバイの中の人です!
長野県塩尻市にある「JA塩尻の個人農家さんの畑」は、JR塩尻駅から車で数十分移動という少し駅から離れた所に位置でする農園です。
家庭環境や人付き合いに悩んでいた中で選んだJA塩尻の個人農家さんの畑でのアルバイト。
学歴もスキルもない自分が受け入れられた感謝、体験を通じて得た人々の優しさ、農業の現場での学びや喜び、苦労について正直に綴っています。
温かい人間関係や働きやすい環境、そして予期せぬハプニングが彩る農業バイトのリアルな一日とは?初心者でも挑戦できる農園バイトに興味がある方、ぜひご覧ください。
本記事では、働く上でのリアルな体験談や職場の雰囲気、やりがいについて詳しくご紹介しています。
ぜひ読み進めて新たな発見を楽しんでください。
アルバイターの基本プロフィール
- 年齢:15-18歳 24-35歳
- 職業:個人事業主
- 性別:女性
- 働いていた時期:2006年~現在
- 働いていた期間:幼少期からの手伝いも含めて25年弱
- シフト:週1~週7の変則的な出勤
JA塩尻の農園バイトに応募した経緯
Q
JA塩尻の農園にどのように応募しましたか?
A.仕事を探しており、まずは近場からとまわりに聞いたところ、「家で田畑を営んでいるけれど、人手が足りない・人がすぐやめてしまう・もう年齢も年齢なので長時間の農作業はしんどい・足が悪く収穫ができない」などの理由で、かなり農業系の仕事の人手不足が目立っていました。
その頃、私は精神的に調子が悪く、人との会話もあまりしたくなかったため、野菜相手ならなにも喋らなくていいからと友人に言われ、仲のいい友人・友人から紹介された方のほうに一人ずつ訪ね、しっかりと話を聞き、一年通して働けるような農作物を作っているところを選び、口約束でしたが「来週から苗を植えるから、1日数時間程度でも手伝ってほしい」と言ってくださるところに決めました。
Q
JA塩尻の農園に応募した理由を教えてください。
A.家庭環境の変化や、人付き合いに疲れており、本当はなにもしたくありませんでしたが、母子家庭で育ち、母のほうに養育費も振り込まれていなかったようで、母が朝6:00から夜中1:00まで働いており、小さな妹がいたため少しでも家計の足しになるようにと、絶対に採用されるであろう人手不足が著しい農業を選びました。
また、「週に数日・数時間でも」と言っていただけたのがありがたく、学歴もスキルもない・調子の悪い中卒でも無理せず働けるのではないかと思い、だいぶ甘えた気持ちで応募しました。
今思えばだいぶ失礼でしたが、とってもありがたいお仕事でした。
友人の家なので全員知った人(友人の兄夫婦・父・祖父母)というのも、かなり大きな理由です
Q
JA塩尻の農園の面接はどんな感じでしたか?
A.そこまで厳しいものではなく、口約束で終わるものでした。
難しい取り決めもなかったため、続けやすい仕事です。
体力勝負なところがあるので、体力をアピールできれば優位だと思います。
JA塩尻の農園バイトの実態
Q
JA塩尻の農園でアルバイトをして良かったこと、嬉しかったことは何ですか?
A.休憩が多いことはかなり助かりました。
30分~1時間に1回は水分補給の休憩があり、6時・8時・10時・12時には手作りのお菓子や食事なども振舞っていただき、なにも持たずに出勤しても困らないくらいでした。
(さすがに図々しいのでお弁当やお茶菓子は持参して、休憩の時間に出していましたが・・・)
農家の方は長年やっているだけあってなかなか倒れることはありませんでしたが、私のような素人の顔色が悪くなってくると「涼しいところで休んで」と温かい対応をしていただけ、体力的にはきつい仕事ではありましたが、人の思いやりや温かさに気づけたことが一番うれしかったです。
また、ライブや友人との約束などがあった時も「仕事よりそっちの方が大事だから行ってこい」と笑顔で休みを受け入れてくれたのもいいところでした。
「母子家庭なら母ちゃん大変だろ」とお米や野菜をたくさん持たせていただけたことはかなり助かりました。
Q
JA塩尻の農園のアルバイトはきつかったですか?
A.近隣住宅からの苦情が多かったのがきつかったです。
トラックの音がうるさい、コンテナを出したりしまったりするときの音がうるさいなど。
「農家の方の朝が早いのはわかるんですけど、うちには小さい子供もいるので」と言われたときは、申し訳ない気持ちもありましたが、でも小さい子供が食べるであろう野菜を作ってるんですけど・・・と思いました。
解決策は、先に声がけをしておくことが大事だということを知りました。
「〇月〇日、〇時から収穫があるため、少し騒がしくなりますが、よろしくお願いします」など
かなり下手に出て、ひどいクレーマーには菓子折りを持っていくことでクレームが減りました。
「野菜が高すぎるからもらってってもいいか」「これ捨てるならもらってもいいか」などエッ・・・!?と思うようなことを言ってくる人もいました。
今思えば、そう聞いてくるのはまだいい方で、夜中に勝手に畑に入り、廃棄の野菜(あとで畑をかき混ぜるため、畝の横に置きっぱなし)を持って行ってしまう人などもいて「泥棒じゃないんですか?」と、雇用主に聞いたところ「でもあの人は独り者で生活に困ってるみたいだから、見て見ぬふりしてあげてね。どうせ捨てるものだから」と言われ、これも田舎ならではの思いやりなのかもしれないなと学びました。
Q
JA塩尻の農園ではどのようなお仕事をしていましたか?一日の流れを教えてください!
A.研修というものはなく、見て覚えろ・わからないことは聞いてくれといった感じでした。
植え付けは特に難しく、何度も「これはだめだ~」と笑われ「なにがだめなの?上手にできてると思ったのに」というやり取りを3年くらい続けました。
時間があるときはマンツーマンで教えてもらうこともできましたが、自分なりのこつをみつけていかないとみんなに迷惑かけてしまうと思い、家でプランターと土・苗を用意して何度も練習しました。
私が植えた通りだけキャベツがおかしく育っているなんてこともあり、そのたびに切ない気持ちになりましたが、やはり継続は力なりで、今はすごく上手にできるようになりました。
また、収穫は包丁の角度やその人のクセなどが影響することが多く、切ってはいけないところまで切れてしまうことが多くあり、
「箱詰めやってくれる?」と、収穫は優しくクビになりました(笑)
4:00 集合・収穫や植え付けの範囲の指示
4:30 コンテナや箱の準備
5:00 収穫開始
6:00 休憩(水分補給・朝食)
7:00 収穫開始
8:00 箱またはコンテナ詰め・出荷・休憩
9:00 収穫・コンテナ詰め・出荷
10:00 休憩・片付け
11:00 解散
というのがだいたいの流れでした。
収穫・植え付けの指示は雇用主の言うことが絶対というわけではなく、時間があまったからもう一通りやるか~みたいな緩い感じでした。
コンテナや箱は農協からのもの。
箱詰めがかなり面倒くさく、白菜の大玉だと上手に入らないため、かなり苦戦しました。
膝を使って白菜を押しながら箱を閉じる作業がとても難しく、最初は白菜や箱を破壊してしまうことが多かったです。
出荷は軽トラのときもあれば、4トントラックのときもあり、私にできることは荷台に積むこととおろすことだけでした。
片付けは箱はトラック内(雨濡れ防止)、コンテナは明日収穫する畝の近くに寄せるだけでした。
Q
JA塩尻の農園でアルバイトをしていたときの珍事件、面白出来事を教えてください!
A.「みて~!でっかいキャベツとれた~!!」と立ち上がったら、ジーパンのお尻が思いっきり裂け、パンツ丸出しに。
当時17歳だったのでものすごく恥ずかしかったですが、おじいさんに「パンツ履いてるで。中は見えねぇで大丈夫だ」と言われパンツ丸出しのまま収穫し続けました(笑)
その翌週、ベトナム人と中国人も作業服の股が裂け、パンツ丸出しでした。
しゃがんだり立ったりを繰り返す仕事のため、衣服が裂ける、破けるのはよくある事故みたいです。
みんな爆笑しながら収穫を続けていて、強いな・・・と思いました(笑)
それからは着替えをもって畑に行くようになりました。
いまだに、あの時は汚いパンツ履いてる時じゃなくてよかったな・・・と思ってます。
JA塩尻の農園バイトの条件
Q
JA塩尻の農園の研修はありましたか?
A.研修というもの自体はなく「簡単だから見て覚えろ・繰り返していけばうまくなる、わかんないことは聞いてくれ。じゃあとりあえずやってみて」といった感じでした。
植え付けが特に難しく、自分では上手にできたと思っていても「こんなんじゃまっすぐ育たないよ!」「え~私みたい」という会話を3年くらい続けました(笑)継続は力なりで今はうまくできるようになりましたが、当時はへこむことも多く、ホームセンターでプランターと土と苗を購入してきて家で何度も練習しました。
収穫は白菜の大玉がかなりむずかしく、収穫用の包丁と収穫する人のクセでかなり違ってきました。
最初はどう頑張っても白菜がばらばらになってしまってばかりで、何個も白菜を廃棄にしました・・・。
結局今でもまっすぐ収穫することができず「〇〇ちゃんは箱詰めね」とやんわりと収穫からクビ宣言をされています(笑)
できる人がやる、できない人はできることをやる、できないことは日々練習、それでもできなきゃ諦めろというのが鉄則みたいです(笑)
Q
JA塩尻の農園にはどのような人が働いていますか?雰囲気など教えてください!
A.一言でいえば社会不適合者が多いですね・・・。
顔面ピアスだらけや、タトゥーだらけ、前科者は当たり前にいました。
最初は怖かったですが、喋ってみると普通の人たちで、みんなどこへも行けない(ほかの場所で働けない)のか、文句も言わず一生懸命仕事をしていました。
外国人は農協の研修生で、中国人が多くいました。
一人だとよく仕事をしますが、中国人が数人集まるとずっと喋っていてなにもしないな~という印象を持ちました。
スリランカ人やベトナム人なども多く、日本語の覚え間違いや、少しずつ日本語が上手になっていくのが面白かったです。
ムードメーカーのようなフィリピン人もいたため、みんな仲良くできていたと思います。
今だと怒られるかもしれませんが、外国人同士で「チャイナ」や「フィリピン」と呼び合っていたのもすごく楽しかったです。
Q
JA塩尻の農園の時給・シフトはどのような仕組みでしたか?
A.時給は当時の最低賃金710円でした。
シフトは「明日来れる人いるなら来て」という感じで、強制ではなかったため、かなり働きやすかったです。
精神疾患の方も無理なく働けると言い、最初は1週間に1回いるかいないかな感じでしたが、次第に週3,週5と出勤が増え、笑顔も増え、どんどん回復していっていました。
時給は安いかもしれないけど、無理なく働ける環境がありがたいとみんな言っていました。
外国人の方はもうフル出勤。
明け方出勤して昼で一度帰り、夕方、水やりにまた出てくるというパワフルさでした。
見習わなければいけないなと感じました。
Q
JA塩尻の農園のシフトは入りやすいですか?
A.自由出勤みたいなところがあったので、いつでも出勤できました
Q
JA塩尻の農園の服装や髪型の決まりはありましたか?
A.特に何もありませんでした
Q
JA塩尻の農園の社割や特典、まかないなどはありましたか?
A.トマトは安く買う事ができますが、それ以外はとくにありません
学生にとってのJA塩尻の農園バイト
Q
JA塩尻の農園のアルバイトは高校生に向いていると思いますか?
A.向いてます。
朝の部活の前に30分だけ、1時間だけなど、短時間でもOK。
きゅうりなどは成長が早く何度も収穫しないといけないため、空き時間にいって収穫だけして帰るなどもできます。
とれたてのきゅうりは甘くておいしいので、かじりながら帰るのも最高だと思います
Q
JA塩尻の農園のアルバイトは大学生に向いていると思いますか?
向いてます。
夏休み期間だけ、帰省した時だけなど、短期間でもすごくありがたがられます。
急に友人をつれていってもOK、即働けます。
全体的に人手不足なので、友人知人の飛び入りはとっても助かりますね。
外国人も在留カードさえもっていればOK!
Q
最後に、JA塩尻の農園でアルバイトしようとしている人に一言!
体力的にはかなりきついかもしれません。
私も若いころに比べて、長時間はできなくなってしまいました。
でも、みんなが手塩にかけた野菜を食べて笑顔になる人がたくさんいます。
野菜も生き物なので、うまくいかないこともたくさんありますが、収穫・出荷できた時の喜びはかなり大きく、スーパーなどでみかけると「私が育てたやつじゃん」とうれしくなるし、買っている人をみるとほっこりします。
出荷できない規格外野菜ももらうことができるので、スーパーでキャベツが800だろうが白菜が1000円だろうが、あまり関係ありません。
魅力的な話ですよね。
しんどいことも多いですが、私よりずいぶん年上のおじいさんおばあさんががんばっているので、負けるわけにはいかないという気持ちで頑張っています。
JA塩尻の農園アルバイターの特徴
JA塩尻の農園アルバイトのお仕事の特徴
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