応募と面接

アルバイト面接でどれくらい嘘が許される？犯罪になるの？リスクと上手な伝え方を徹底解説！

みなさん、こんにちは！
今日は少し微妙な話題かもしれませんが、アルバイトの面接での「嘘」について、本音で語っていきたいと思います。正直、これって結構悩むところですよね。
「絶対に嘘はダメ！」って言いたいところですが、現実はそう単純じゃないかもしれません。

じゃあ、一緒に考えていきましょう。どこまでなら大丈夫で、どこからがNGなのか。
そして、もし嘘をついてしまったら、どうすればいいのか。難しい問題ですが、できるだけわかりやすく解説していきますね。

そもそも、なぜ嘘をつきたくなるの？

まずは、なぜアルバイトの面接で嘘をつきたくなるのか、考えてみましょう。

多くの人が「経験不足だから、採用されないかも…」って不安になったり、「もっとスキルがあるように見せないと…」って思ったりしますよね。
特に競争が激しい求人だと、「他の応募者に負けたくない！」って焦っちゃうこともあるでしょう。

中には「過去の失敗とか、言わない方がいいかな…」って悩む人もいるかもしれません。
こんな気持ち、よくわかります。
でも、ちょっと待って！嘘をつくのは本当に良い選択なのでしょうか？

嘘をつくことのリスク

嘘をつくことには、実はかなり大きなリスクがあるんです。
例えば、嘘がバレたら、あなたの信頼性は一気に崩壊してしまいます。最悪の場合、解雇されることだってあるんです。

それに、嘘をつき続けるのは、精神的にもとてもしんどいものです。
常に「バレないかな…」って気が気じゃなくなりますよ。
実際の能力以上の仕事を任されて、大変な思いをすることだってあります。

逆に、正直に自分の弱みを認めることで、成長のチャンスをもらえることも多いんです。
嘘をつくことで、そういった機会を逃してしまう可能性もあります。

極端な場合、法的な問題に発展することだってあります。
まあ、アルバイトではそこまでいかないと思いますが、詐欺罪に問われる可能性だってゼロじゃないんです。

じゃあ、どこまでなら許される？

さて、ここからが本題。どこまでなら「許される嘘」で、どこからが「絶対NG」なのか、具体的に見ていきましょう。

許される範囲（グレーゾーン）

まず、「軽い誇張」くらいなら、まあOKかもしれません。
例えば、「接客が得意です！」って言うとき、実際はそこそこ程度だったとしても、大きな問題にはならないでしょう。
ただし、「超得意！」とか言い過ぎるのはNGです。

曖昧な表現を使うのも、ある程度は許容されます。
「英語は日常会話程度です」って言っても、実際は簡単な挨拶程度しかできなくても、完全な嘘とまでは言えないかもしれません。
ただし、面接官が詳しく聞いてきたら正直に答える必要がありますよ。

ポジティブな言い換えも、ある程度はOKです。
「失敗を学びの機会と捉えています」って言うとき、実際は結構落ち込んでいたとしても、事実を前向きに解釈するのはアリでしょう。
でも、完全に違う話にするのはダメですよ。

些細な経歴の修正も、微妙なところです。
例えば、「去年の夏、1ヶ月間カフェでバイトしてました」って言っても、実際は3週間だったとしても、大きな問題にはならないかもしれません。
ただし、「1年間」とか大幅に変えるのは絶対NGです。

絶対にNGな嘘

一方で、絶対に許されない嘘もあります。例えば、資格や学歴の偽造は完全アウト。
「TOEIC900点です」なんて言って、実際は受けたこともないなんてことがバレたら、一発アウトです。

架空の経験を作り上げるのも絶対ダメです。
「去年、大手企業でインターンしました」なんて言って、実際にはしていなかったら、確認されたときにアウトですし、仕事内容を聞かれて詰まっちゃいますよ。

重大な事実の隠蔽、特に法的な問題に関わる嘘は絶対NGです。
「前科はありません」って言って、実際はあったりしたら、発覚したときに大変なことになります。

他人の成果の横取りも、倫理的にアウトです。
「前のバイトで売上1位でした」なんて言って、実際は同僚の成果だったりしたら、自分の実力を過大評価させることになりますし、バレたときの影響は大きいです。

会社や上司の悪口を言うのも要注意です。
「前の会社はブラックでした」なんて言って、実際はそうでもなかったら、印象が悪いですし、事実と違うならなおさらダメです。

じゃあ、どうすればいいの？正直に答えるコツ

「嘘はダメ」ってわかったけど、じゃあどうすればいいの？って思いますよね。
ここでは、正直に答えながらも、良い印象を与えるコツをお教えします。

まず、弱みを成長の機会に変えるのがポイントです。
例えば、「英語は苦手ですが、今、オンライン英会話を始めて頑張っています」なんて言えば、正直に弱みを認めつつ、それを克服しようとする姿勢をアピールできます。

経験不足を熱意でカバーするのも有効です。
「接客経験はありませんが、人と話すのが大好きで、この仕事にとても興味があります」って言えば、経験の代わりに、やる気と適性をアピールできますよ。

具体的なエピソードを交えるのも効果的です。
「リーダーシップは発揮したことがありませんが、学校の文化祭で皆をまとめる経験をしました」なんて言えば、直接的な経験がなくても、関連するエピソードで能力をアピールできます。

それから、正直に「わからない」と言う勇気も大切です。
「その専門用語はよく分かりません。教えていただけますか？」って素直に聞けば、知らないことを認めつつ、学ぶ姿勢を見せられます。

質問の意図を理解して答えるのも重要です。
例えば、「Excel使えます？」という質問に対して、「基本的な操作はできますが、マクロは使えません。ただ、必要なら喜んで勉強します」と答えれば、質問の背景にある要求を理解し、的確に答えられます。

過去の失敗を学びに変えるのも良いテクニックです。
「前のバイトで、お客様とトラブルになったことがあります。でも、そこから丁寧な対応の大切さを学びました」なんて言えば、ネガティブな経験も、そこから得た教訓をアピールすることで、プラスに変えられます。

もし嘘をついてしまったら…

さて、ここまで「嘘はダメ」って言ってきましたが、もし緊張のあまり、つい嘘をついてしまったら…どうすればいいのでしょうか？

まず、できるだけ早く訂正することが大切です。
面接中に気づいたら、「すみません、先ほどの発言を訂正させてください」と正直に言いましょう。
面接後に気づいたら、フォローアップのメールで訂正するのもアリです。

謝罪と説明は簡潔にするのがポイントです。
長々と言い訳せず、簡潔に謝罪し、正しい情報を伝えましょう。
例えば、「先ほど、英語力について誇張してしまいました。正確には…です。申し訳ありません。」といった具合です。

心理的プレッシャーを説明するのも一つの方法です。
嘘をついた理由を正直に説明するのも効果的かもしれません。
「緊張のあまり、つい良く見せようとしてしまいました。本当に申し訳ありません。」なんて言えば、理解してもらえるかもしれません。

今後の改善を約束するのも忘れずに。単なる謝罪で終わらず、今後の姿勢を示すことが大切です。
「今後はどんな状況でも正直に対応することをお約束します。」なんて言えば、誠意が伝わりますよ。

最悪の場合は潔く諦めることも必要です。もし重大な嘘がバレて、採用取り消しになったとしても、潔く受け入れましょう。
この経験を次へのステップにすることが大切です。

面接官の立場から見た「嘘」

ここで少し視点を変えて、面接官の立場から「嘘」について考えてみましょう。
実は、多くの面接官は応募者の小さな誇張や緊張による言い間違いを理解しています。

経験豊富な面接官は、数多くの面接を経験しているので、応募者の些細な嘘や誇張はだいたい見抜いています。
でも、それよりも態度や一貫性を重視しているんです。
個々の回答よりも、全体的な態度や回答の一貫性を見ていて、小さな誇張よりも、大きな矛盾や態度の問題の方が重要だと考えています。

特にアルバイトの場合は、現在のスキルよりも、学ぶ姿勢や成長の可能性を重視する企業が多いです。
だから、自分の弱みを正直に認め、それを克服しようとする姿勢は、多くの面接官に好印象を与えるんです。

面接官が最も警戒するのは、小さな誇張よりも重要な事実を隠そうとする態度です。
正直さは高く評価されるので、自信を持って素直に答えることが大切です。

また、採用活動で下記のような書類を提出することがありますが、これらの記載内容から応募者が伝えていた内容が嘘であることが発覚してしまうことがあります。

源泉徴収票
雇用保険被保険者証
資格証明書・合格証
年金手帳
退職証明書
卒業証書・成績証明書

後で説明を求められた時に、苦しいのは応募者本人なので、書類提出で判明してしまう嘘を付くのは好ましくないでしょう。

嘘がバレると犯罪になる？

面接時における嘘について、リスクなどを挙げて来ましたが、ここからは具体的な犯罪について解説します。
単なる「嘘」だとしても、場合によっては犯罪になることだってあります。

私文書偽造罪

採用活動において下記の行動を取ると、「私文書偽造罪（刑法第159条）」という罪に問われる可能性があります。

他人の履歴書を企業側に提出する
他人の資格証明書などを自分の名前に偽装する

応募した人自身よりも、良い経歴や資格を持っている方の履歴書を使用して企業側に提出するといった行為は一切許されません（最高裁判所判例：https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=50397）。

また、業務上で必要といった合否に影響する資格は、合格証や証明書の提出を求められますが、それを達成するために偽装した合格証や証明書を作成することは犯罪になります。

さらに、嘘がバレずに採用されたとしても、就業中にバレた場合、就業先のルールに基づいて解雇の対象となることがあります。

詐欺罪

採用活動において下記の行動を取ると、「詐欺罪（刑法第246条）」という罪に問われる可能性があります。

資格や免許が必要な職種の採用選考時に経歴を嘘を付き、採用後にその資格による高額報酬や資格手当を受け取っていた

軽犯罪

学位を持っていないのに持っていると嘘を付く、資格を保有していないのに保有していると嘘を付いた場合、「軽犯罪（軽犯罪法第1条15号）」に該当する可能性があります。
つまり、大学・大学院を卒業していないにも関わらず、卒業したと嘘を付いた場合は、罪に問われることになる可能性があります。

それ以外にも、「警備員のアルバイト面接中に元警察官であると嘘をつき、業務の信頼を高めようとする行為」も、「警察官」という官職を偽る行為として罪に問われます。

まとめ

面接時に嘘をつき、その証拠までもでっち上げるような行為をすると、単なる嘘ではなく「犯罪」として処罰される可能性があることが理解できたと思います。
嘘を付いて採用されたとしても、採用後に最も苦労するのは応募者本人です。
企業側の期待値と実際の属性に大きく乖離があると、様々な問題の原因になることがあります。
採用されることがゴールではないので、正直に事実を伝えることが大切です。