怒号、タバコ、競馬トーク…これが弁当屋の仕事内容？ほっかほっか亭布施駅前店の“昭和感”アルバイト体験記

こんにちは！あるバイの中の人です！

今回お話を伺ったのは、大阪府東大阪市にある、ほっかほっか亭 布施駅前店でのアルバイト経験者。
布施駅から徒歩4分と駅チカで働きやすそうな職場と思って始めたそうですが、実際に飛び込んでみると、そこには“昭和っぽさ”が色濃く残る独特の空気があったといいます。

怒号が飛び交う電話対応、クセの強い常連客、そして一部のスタッフとの距離感…。
若者にはなかなかハードルの高い環境だったようです。
とはいえ、そんな中にも人間らしい温かさや成長できた瞬間もあったとのこと。
この記事では、彼女の体験を通じて、ほっかほっか亭バイトのリアルな裏側に迫ります。

• 年齢：20歳～21歳
• 職業:：大学生
• 性別：女性
• 働いていた時期：2021年～2022年
• 働いていた期間：2年
• シフト：平日の週3～4日、たまに土曜日も。

Ａ．大学が少し遠いことから引っ越し一人暮らしをすることになり、前にやっていたバイトを辞めて新しい家に近いバイト先を探すことになりました。
色々なことを経験しておきたかったので、前にやっていたバイトとは違った飲食で働こうということは決まっていたのですが、どこで働きたいということは全く決まっていませんでした。
当時付き合っていた彼氏と近くの店を色々見てまわって、居酒屋なども応募したのですが、イメージと違い落とされてしまい、偶然タウンワークのサイトで見つけたお弁当屋さんのページが目に止まり、調べてみることにしました。
色々調べて給料などもあまりこだわりがなく、少人数であったのも良かったので、そのまま応募することにしました。

Ａ．私の通っていた大学は教育系の大学で、将来も教員になることを決めていたので、大学に入りたての頃は塾でアルバイトをしていました。
しかし引っ越したことに伴って新たなバイトを探すことになり、色々な経験をしていた方が将来色々な話ができると思い、飲食業界で探すことにしました。
色々探した結果お弁当屋さんで働くことに決め、家からは徒歩15分くらいで、駅から5分程で着く場所にあったので、大学の帰りにも寄りやすく、大学のテスト期間など忙しい時や私が隔週で土日にやっていた趣味もできそうな職場だったことから、自分の生活と両立できそうだったので応募を決めました。
また、人とわいわい話したりすることがあまり得意でなかったので、チェーン店でも少人数でこじんまりやっているところも応募の決め手となりました。

Ａ．タウンワークから応募すると店長から電話がきて、そこで面接の日程を相談しました。
面接はどれだけシフトに入れるか、などを相談するくらいで、すぐ終わりました。

Ａ．お店の人が温かかったことがまず良かったことです。
実習やテスト、就職などで抜けてしまうこともありましたが、いつもシフトで文句を言われることもなく、応援してもらって励ましてもらいました。
40代以上の方ばかりで孫のように可愛がってもらっていたと思います。
自由な職場だったので、途中でお小遣いをもらってみんなの分も含めてジュースを買いに行ったり、差し入れで色々もらったりもしました。
また、お客さんの中で常連の方々が多い職場だったので、勿論良いお客さんばかりではありませんでしたが、いつもありがとう〜などと声をかけてもらえることが嬉しかったです。
電話対応などを通してコミュニケーション能力があがったことも良かったことです。

Ａ．自由な職場で、昭和の雰囲気が漂っていたので、それが受け付けない人にとってはきつい職場だったと思います。
職場の方はみんな仕事はできるのでお客さんも途絶えませんが、休憩中はパチンコや競馬などの賭け事の話、控え室でタバコを吸っていたり、ラジオでは毎日のように野球中継が流れていました。
私はそれらのことを全くしなかったので、私に対してそのような話をされることはなく、特に雰囲気を悪くされることもなかったので私は気に入っていたのですが、タバコなどが受け付けない人はきつかったと思います。
また、常連さんが多いので電話でも十分な情報がないまま切られてしまうこともあり、最初はついていけず謝ることも多かったです。
チェーン店なので覚えることも多く、やりながら覚える形式だったので、一度教えられたことをきちんと覚えているか、最初はかなり不安でした。
また、季節によってかなりメニューが変わっていくので、その都度覚えなければならないことが大変でした。
宅配も多く、大量注文がお昼の混雑時と重なった時や、ミスが起こってしまった時は殺伐とした雰囲気の時もありました。
客商売としては当たり前だ思いますが、ミスをした人が怒られているも見たことがあります。
それらの雰囲気が耐えられないと厳しいと思います。

Ａ．私は基本的にピーク時に入っており、朝からか、夜からの仕事で3時間〜4時間のシフトを入れてもらっていました。
朝なら9時前、夜なら18時前に店に着いてタイムカードを押し、制服に着替えて仕事が始まります。
制服は下は自由で、上はポロシャツとエプロン、髪の毛がまとまるような帽子をつけていました。
飲食なのでまずは手を洗いしっかりと消毒をしたうえで仕事につきました。
朝の場合は前日以前に入っている大量注文の用意から始まります。
それは開店前にある程度終わらせて、時間に間に合うように配達の方が配達してくださっていました。
夜の場合は配達も入りますが、基本店に来るお客さんの注文に応じて弁当を作っていきます。
私は基本的にレジ前での接客か、ご飯を詰めたりおかずを盛り付けたりしていました。
仕事を切り上げるタイミングは、基本良いタイミングで切り上げますが、忙しい場合は30分の残業が起きることもあります。
ただ、その分お金は支払われていました。

Ａ．私が初めてバイトで怒られた時のことなのですが、その日はかなり注文が多く、店頭の注文も配達の注文もかなり入っていました。
その中でまた電話がなり、私が出ることになりました。
その電話も配達の電話だったのですが、私が混んでいる為お時間いただきますが、よろしいですか？と尋ねると、何分くらい？と聞かれました。
まだ入って間もなかったので一体何分かかるか予想できなかった私は、いつもテンプレで答えている、だいたい40分くらいだと答えました。
しかし、注文までは思ったより時間がかかり、50分をゆうに超えてしまいました。
するとまた電話がかかってきて、私はこっぴどく叱られてしまいました。
その時はベテランの方に代わっていただいてことなきを得たのですが、まず報連相ができていなかったこと、困った時に頼れなかったことを反省として、次に活かそうと思うようになりました。

Ａ．研修という形で教えてもらうことはありませんでした。
入ってからしばらくは店長が出勤するタイミングに合わせて私も出勤させてもらい、直接教えてもらっていました。
最初は基本的な盛り付けやレジの打ち方、電話の取り方、住所等の確認方法などを教えてもらい、実践しながら覚えていきました。
その後もベテランの方がいる時に基本入り、教えてもらいながら覚えていきました。
ただ店長やベテランの方も接客しながら教えてくださるので、一回教えてもらったことは忘れないようにしよう、とその日覚えたことは帰り道にスマホにメモをして、バイトの前に見返していました。
それでも、電話や接客中に困った時はその都度呼んで助けてもらっていました。

Ａ．バイトの方は私以外40代以上で、60代かと思われる方もいました。
基本何年も働いている方が多く、パートの方が多い印象でした。
従業員は10人以下で、こじんまりした店でしたが、仕事中はコミュニケーションを取らないとやっていけないのでコミュニケーションを取ることは多かったです。
ただ年齢が離れていたこともあり、飲み会などに誘われることもなく、仕事中にはわいわいと話しかけてくださることもありましたが、それ以外での関わりはありませんでした。
私があまり飲み会などが好きではなかったので、ありがたかったです。
男女比としては女性が多く、男性は社員の方と店長くらいしかいませんでした。
外国の方はおらず、お客さんの中にもあまり外国の方はいなかったように思います。

Ａ．シフトは毎月メモ用紙に書いて、店長か社員、もしくはその時にいるベテランの方に提出することでそれを集めて次の月のシフトが組まれていく仕組みでした。
もし急用で代わってもらいたい場合は、店に行ってシフトを見て交渉、といった形でした。
店長と店の連絡先しか知らなかったので、その日に連絡して誰かを探す、といったことはありませんでした。
時給は1000円いかないくらいであまり高くはなく、週3〜4日程度だったので、前の塾のバイトに比べたら稼ぎはありませんでしたが、仕送りも含めて節約すると一人暮らしでも暮らしていけるくらいにはなっていました。

Ａ．基本提出した通りでした

Ａ．髪の毛は全部帽子に入れてしまうので、どんな髪の毛でも良いです。
ネイルなどはあまり好まれなかったと思います。

Ａ．まかないはあまりありませんが、たまに残ったおかずをもらっていました。

Ａ．高校生でも以前働いていた人がいたという話は聞いたので、働けると思います。
職場の人もお客さんも年齢が上の方が多いので、可愛がってもらえると思います。
周りにスナックなどが多いので、帰り道がやや心配かもしれませんが、仕事の中身自体は高校生もできると思います。

Ａ．駅から近く、大学も周りに多かったように思うので、他のバイトと掛け持ちしたい人なども週3日で平日だけ、などの働き方でできると思います。
午前中でもシフトに入れるので、このバイト一本でもできると思います。
コミュニケーション能力も身につくので、良いと思います。

この職場で、職場の方やお客さんと様々なコミュニケーションをとることで、これまで知れなかった世界を知れたようにも思います。
電話対応をきちんとしたこともなかったので、しっかりと聞いて話す力が身につきました。
コミュニケーションだけでなく、どの順番で物事をやっていくと早く提供できるか、ゲームでやっているよりもはるかに難しく頭を使いますが、慣れてくると笑顔も出てきて、楽しく働けると思います。
自分がどんな立ち回りをすれば良いのか考える力もついたので、将来の役に立ったと思います。
最初は知らない世界に戸惑い、カルチャーショックのような状態にもなりましたが、色々励ましていただいたり話していただいて、楽しい2年間を過ごすことができました。ぜひおすすめです。

お弁当屋として有名なチェーンであるほっかほっか亭。
私も何度も購入した経験がありますが、お昼どきや混み合う時間帯はいつもバタバタと働いている方は忙しそうですよね。
来店のお客さんの対応に電話注文の応対、頑張って働く大学生をまわりのおばちゃん達が可愛がるのが想像できました。
お弁当屋さんで働くことを検討中の方にはリアルに現場が想像できるインタビューだと思います