常に万引きとの闘い!?「新生堂書店本店」の書店アルバイト体験談!2000年当時の貴重な書店バイトの生の声!
目次
こんにちは!あるバイの中の人です!
今回は、「新生堂書店本店」でアルバイトをしていた方の体験談をご紹介します。
「新生堂書店本店」は、2000年当時は「街の本屋」といった風な個人商店で、人の入れ替わりが激しく慢性的な人手不足だったようです。
今回は、埼玉県狭山市の新狭山駅から徒歩約2分の「新生堂書店本店」でアルバイト経験がある方に体験談について取材を行いました!
なお、当該店舗は現在は閉業しているので、他の書店バイトの参考にしていただければ幸いです!
アルバイターの基本プロフィール
- 年齢:20歳
- 職業:大学生
- 性別:男性
- 働いていた時期:2000年頃
- 働いていた期間:4年
- シフト:週5日
新生堂書店バイトに応募した経緯
Q
新生堂書店にどのように応募しましたか?
A.当時に大学生のバイト相場といえば、長期休暇にリゾートとかまとめて稼ぐのが多かった時代です。
ですが、私は日常に使う小遣いがもらえなくなったことや長期休暇には長い旅行がしたいと考えていたので、学校やサークルに影響のない程度に常にバイトをして収入を得る必要がありました。
時間を考えれば学校の近くの方がよかったのですが、毎日バイトをして疲れて深夜に帰ると学校の方に影響が出るので。
当時愛読していたアルバイト情報誌から自宅近くをさがすことにしました。
業種は飲食以外ならなんでもよかったのですが、たまたまバイクで通える沿線の駅前の本屋の募集を見つけました。
元々コミックや雑誌が好きだったこともあり。
本屋のバイトは一度やってみたかったので連絡をして履歴書を書いて面接に行きました。
Q
新生堂書店に応募した理由を教えてください。
A.事情は前に書いたように大学とバイトの両立のできるところに絞って地元に絞って探しました。
親から高校を出たらお小遣いはあげないことをいわれていたので、雑費や交際費などでかなりかかるので入学して早急にバイトを探す必要がありました。
まだ1年だったし、サークルもあったのでそれらに影響しないことも重要な条件でした。
あと長く続けたかったので無理のないところとなると、多少時給が安くなっても地元で働くのがベストだと判断しました。
本屋の仕事につけたのは一度やってみたかった希望のバイトだったし、アニメ誌なのでどんなことをするかわかってたので入りやすいと思いました。
面接での説明も丁寧だったので、ここなら長くできそうだとおもいました。
Q
新生堂書店の面接はどんな感じでしたか?
A.面接は履歴書を見て通えるかどうかとなんでうちを希望したかを尋ねられました。
あとは仕事内容の説明でした。
男性の場合は力仕事があるけどできるかと訊かれたくらいです。
新生堂書店バイトの実態
Q
新生堂書店でアルバイトをして良かったこと、嬉しかったことは何ですか?
A.よかったことは個人商店ということもあり、服装やかみがたにうるさくなかったことです。
大学のサークルが系音楽部だったので、かみをのばしていましたが、店に出る時には後ろで縛ってまとめておけば注意されることもありませんでした。
これがチェーン店だと「長髪不可」のところばかりだったのできちんと仕事をしていればもんだいにされることはありませんでした。
また、お客さんが地元の人ばかりなので「髪の長いお兄さん」としたしみをこめて呼んでもらえ、入ってすぐおぼえてもらえたのもよかったことです。
嬉しいことは社員割引があったことで、普通本や雑誌は値引きして売りませんが、1割引で買えたのはよかったことです。
当時は紙媒体しか情報を得る方法はなかったので、毎月結構買い物をしていたのでたすかりました。
Q
新生堂書店のアルバイトはきつかったですか?
A.個人商店なので業務自体はすべてできなきゃならなかったのでその点ではきつかったです。
特に毎日の返品作業は地味な上力仕事なので本や雑誌がいっぱい入った箱を倉庫から店の前に運ぶのはかなりきつかったです。
また、レジ締めは社長がやりますが、閉店作業があったので売り物を一つずつ閉まっていくのは地味にたいへんでした。
特に店長が倒れてワンオペがほとんどになると2〜3の仕事を同時にやらなければならなかったりと時給以上にたいへんでした。
売上には関わってないけど、お金の問題は常に起きてて、特にタバコの自販機のトラブルに関しては嘘か本当かわからないのでほとんどカスハラに近い態度で金を返せと迫られて社長を呼ぶのに苦労しました。
心構えは本屋だから楽ということはなく、他の接客業と同じです。
楽しいことは常連のお客さんの買い物の傾向がわかったり、今、何が売れてるか現場感覚で学べるところです。
あと本によっては決まった人しか買わないので入荷が1冊だけというものがありましたが、その人専用ではないのでたまたま他にお客さんが買ってしまって品切れになってることがたびたびありました。
売れてしまったことを告げるとガッカリされるし、店の売上もすくないながらおきゃくさんをのがしたことになるので、決まった本を必ず買うお客さんにはかならず取り置きになる「定期購読」をどんどん勧めました。
Q
新生堂書店ではどのようなお仕事をしていましたか?一日の流れを教えてください!
A.仕事の主な流れは、遅番だったので出勤したらまずは返品作業をします。
すでに棚から出して積んである書籍や雑誌を専用の伝票に書き起こし、箱ごとに計算をして段ボール箱に詰めて封印します。
この作業は倉庫でやるので詰めた段ボールを早朝、引き取りに来た時にわかる決まった場所に運びました。
この作業が一番力仕事でつかれました。
返品作業が終わったら店に出て主にレジ打ちになりますが、ワンオペの時は午後に補充されてきた商品を棚に並べたり、棚をきれいにな整理しながらレジを打つという接客仕事がメインになります。
棚卸しがなければ閉店時間の30分前から、同じ店内や外で売ってる本や文具をしまっていきます。
閉店時間ギリギリに駆け込んでくるお客さんもいるのでお客さんが全員帰ったら、店内の整理と掃除、点検を行なってシャッターを閉め社長のところに閉店したことを報告しに行きます。
次の日もシフトに入ってたら入荷物の一覧表に目を通しておくと、おきゃくさんに訊かれた時に困らないですみました。
社長が店のチェックをして鍵をかけて戻ってきたら業務終了でした。
Q
新生堂書店でアルバイトをしていたときの珍事件、面白出来事を教えてください!
A.本屋は万引きとの果てしない戦いです。
特に自分の目が届くところでやられると腹立たしさと敗北感でかなり落ち込みます。
あととらぶるは自販機詐欺。
これは社長が対応していたとはいえ、カスハラに匹敵する暴言を吐かれるのでメンタルをやられます。
楽しいのは本や雑誌に囲まれて仕事ができることでしょう。
これは専門書店ほど顕著なので、休憩時間の雑談も作品に間することになるなど、同好の士を見つけるのにいいところでしょう。
面白いのは街の本屋なので注文してもなかなか配本されず、売れなくなってからどかっと大量に送られてきて、いまごろ大量に配本してきてどうするんだってことがたびたびありました。
配本に関することといえば、よくもこんな売り物にならない作品を回してきたなと社員さんがぶつぶつ言って、配本伝票をそのまま返品伝票に書き込んで返本ってことがこれもたびたびありました。
新生堂書店バイトの条件
Q
新生堂書店の研修はありましたか?
A.研修らしい研修はなかったです。
先輩からそれぞれの仕事の仕方を習う程度でした。
なのでほとんど仕事しながら覚えるようなものでした。
ただ、私の場合、学部が商学部ということもあって、他の人には基本的には教えない本のりゅうつうについて特別に教えてもらえました。
ここで習ったことはのちのち編集を仕事にするようになってからも役に立ちました。
また関連して発注のしかたも教わって時々たのまれるようになりました。
最初はサブ的なたちばでしたが、漫画が好きだったので最終的にはコミックの発注は全面的にまかされることになりました。
自分が発注した本が売れるのはとてもたのしいし気持ちがよかったです。
店長が短時間労働で復帰した時にはスリップという伝票を見ながら発注するコツもおそわりました。
Q
新生堂書店にはどのような人が働いていますか?雰囲気など教えてください!
A.職場の雰囲気的には悪くはなかったですが、結構人の出入りが多かったです。
バイトの仲間は取り立てて雑誌などが好きというより職場が近所という感覚の人がほとんどでした。
反面、日勤隊のパートのおばさんは長い人が多かったかんじです。
雰囲気的にぴりぴりしてないので気楽だとおもいますが、続く人がすくなかったです。
多分、時給がやすかったからでしょう。
あと男性だと、外から見ると楽そうに見えるから力仕事を毎日させられるのがいやだったのでしょう。
だいたいバイトの人数は五人くらいでしたので慢性的に人手不足でした。
私が卒業する時まで在籍したのは女の子一人くらいでした。
何が働きづらいのかは結局分かりませんでした
Q
新生堂書店の時給・シフトはどのような仕組みでしたか?
A.シフト的には社員の人と店長社長は常勤で。
平日の日勤隊はパートのおばさんたちでした。
うちら学生バイトは学校の関係もあると思いますが、17時くらいからラストまでの遅番がメインで、パートさんが出られないお正月などは日勤にも入るという感じでした。
基本的に勤務日は面接で決めた日で休日出勤とかはなかったと思います。
人がいない時は社員さんが出て穴を埋めるというかんじでした。
学生なので試験の時や突発的にやすむこともあるのでそういう体制なのでしょう。
勤務日が決まっているので予定を立てやすかったです。
Q
新生堂書店のシフトは入りやすいですか?
A.シフトは固定シフトなので入りやすいと思います
Q
新生堂書店の服装や髪型の決まりはありましたか?
A.個人商店なので接客に向かない格好でなければ注意されたりはしないとおもいます。
Q
新生堂書店の社割や特典、まかないなどはありましたか?
A.本屋という店の性格上まかないはありませんが、バイトでも社員割引がありました
学生にとっての新生堂書店バイト
Q
新生堂書店のアルバイトは高校生に向いていると思いますか?
A.本屋なので本が好きなのが望ましいですが、特に決まりはないので接客、レジ打ちだけでしたら高校生の初めてのバイトに本屋はよく出てくるので接客に問題がなければ大丈夫だと思います。
明るくてどんなお客さんにも普通に対応できればそれでいいと思います。
Q
新生堂書店のアルバイトは大学生に向いていると思いますか?
大学生だと仕事が少し高度になりますが、私の勤めた店では問題はありませんでした。
大型店だとパソコンが使えたりすると有利なようですが検索ができてお客さんに説明できればそれでないと思いますが、時給が安いのでそれにたえられるかでしょう。
Q
最後に、新生堂書店でアルバイトしようとしている人に一言!
街の本屋だったので、私が働いてた店は廃業してなくなってしまいました。
今はチェーン店の大型店がめいんになっているので私が働いてた店のように緩くはないとおもいます。
言葉遣いから身なりまでかなり厳しく決められているので「本屋は楽」という考えではつづかないと思います。
時給も他のバイトに比べれば安いですし。
お金のためなら割が合わないと思いますが、本や雑誌が好きなひとならそれらに囲まれて仕事ができるので楽しいと思いますし、今現在売れてる本がリアルタイムでわかるので、編集者を目指してる人は一度はやってみるべきだとおもいます。
あと、パソコンで検索できるとはいえ、自分の担当以外でもどんな本があるかくらいは店員として把握する勉強が必要だと思います。
新生堂書店アルバイターの特徴
新生堂書店アルバイトのお仕事の特徴
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