震災時に経験!ケーキ屋アルバイトの仕事内容を大公開!「KENZO 青葉通り店」では社割と新作の試食が嬉しい?
目次
こんにちは!あるバイの中の人です!
宮城県仙台市青葉区の大町西公園駅から徒歩2分にあった「KENZO 青葉通り店」でアルバイトを経験した方の体験談です!
このケーキ屋さんは家族経営だったため、社長が絶対的な存在で、コミュニケーションが難しいと感じてしまうといった事もあったようですが、徐々に打ち解けて、今でも尊敬する人の1人となっているようです。
東日本大震災の最中にアルバイトをしていたということで、毎日お店が長蛇の列になったり、トイレを借りていくお客さんも多かったそうで、当時の混乱が想像できました。
震災時の特殊なアルバイト事情も相まって、読み応え抜群です!
ケーキ屋さんでのアルバイトが気になる方もそうでない方も、ぜひご一読ください。
「KENZO青葉通り店」は現在閉業していますので、他のケーキ屋のアルバイトの参考にしてくださいね。
アルバイターの基本プロフィール
- 年齢:25歳
- 職業:社会人
- 性別:女性
- 働いていた時期:2010年頃
- 働いていた期間:2~3年
- シフト:週5回位。間に1〜2日休みがあったりする。
KENZOバイトに応募した経緯
Q
KENZOにどのように応募しましたか?
A.求人情報誌に掲載されていたので、応募しました。
最初は電話で応募したのですが、朝10時過ぎくらいだったからか、工場の方が忙しいらしく、午後にもう一度かけ直してくれと言われました。
その後、午後2時くらいにもう一度電話をして、直接、ケーキ店の社長さんとお話することができました。
社長から面接の日時を伝えられ、電話から3日後ぐらいに直接ケーキ店の本店に伺っています。
履歴書と職務経歴書を書いてスーツを着ていきました。
電話や応対はどちらも最初は従業員がしてくれていましたが、実際にやり取りをするのは社長でした。
家族経営のお店だったので、社長自らが全てをやっているという感じだったように思います。
そのため、とても忙しそうな雰囲気はありました。
Q
KENZOに応募した理由を教えてください。
A.一番の理由は、募集されていた店舗の雰囲気です。
仙台市なのに落ち着いた雰囲気があって、青葉並木がとても綺麗な店舗でした。
この店舗は、当時住んでいたアパートからも近く、自転車で通える範囲だったので、無理なく通勤できそうだったのも良かったです。
また、初めてこのケーキ屋さんでケーキを買った時に、レアケーキというケーキがすごく美味しくて感動したのを覚えています。
普通のお店では売っていないようなケーキで、素朴だけど、とても美味しかったので、こんなケーキ屋さんで働けたら幸せだろうなと感じていました。
前職は営業をやっていたので、営業の接客スキルも活かせそうだなと思い、販売職に初めて挑戦してみようも思えました。
Q
KENZOの面接はどんな感じでしたか?
A.店舗で直接、社長と話しました。
志望動機と今後の結婚の有無は聞かれました。
また、時給は少ないけど大丈夫かというのも聞かれた気がします。
KENZOバイトの実態
Q
KENZOでアルバイトをして良かったこと、嬉しかったことは何ですか?
A.嬉しかったことは、新作のケーキや焼き菓子をお客様に出す前に、店員たちで食べることができた点です。
社長が感想を聞くために、いつも私たちに食べさせてくれました。
どのケーキや焼き菓子も美味しかったので、嬉しかった記憶があります。
時には、新商品の名前の候補を出してくれと言ってくれることもあり、ただのアルバイトでも会社の一部になれているような気がして嬉しく感じました。
また、店員たちは社割でケーキや焼き菓子を安く購入できていたのも良かったです。
私たちの店舗では、自分たちだけでなく、自分の家族や友だちも割り引き対象にすることができました。
そのため、割と友人もよくお店に来てくれていたような気がします。
休憩中にケーキを買って裏で食べることもできたので、嬉しかったです。
Q
KENZOのアルバイトはきつかったですか?
A.暇な時はよいのですが、クリスマス時期など、忙しい時は休む暇もないくらい忙しくて疲れました。
特に、私たちの時は東日本大震災を経験していて、震災の翌々日から店舗を再開させたんです。
その時は、連日のようにお客が長蛇の列になっていて、本当に疲れました。
うちの店舗は奇跡的に水も出ていたので、トイレを使用するお客様も多く、しばらくはずっと混んでいた印象があります。
また、家族経営のケーキ屋さんだったため、社長が絶対的な存在になっていたのは怖かったです。
電話で話していると、何を喋っているのか聞きづらいことも多く、電話応対がアルバイトたちの間ではちょっとした恐怖になっていました。
何度か、分からなかったことは他店舗の店員に聞いたりしたこともあります。
ケーキづくりは超一流で、本当に美味しかったのですが、性格は意外と厳しいところもあった社長だったので、コミュニケーションは慣れるまで少し取りにくかったです。
ですが、震災を通して割と話すことも増え、社長と打ち解けられたのも今ではいい思い出となっています。
震災後に社長は亡くなってしまって、お店も全店閉めることになってしまったのですが、今でも社長は偉大な人だったと感じるほどです。
Q
KENZOではどのようなお仕事をしていましたか?一日の流れを教えてください!
A.朝、制服に着替えてエプロンをしたらタイムカードを押します。
その後は前日の売り上げ金と売上票をばんじゅう(ケーキを入れる箱のようなもの)に入れて、工場の人に渡します。
工場の人は新しいケーキを持ってきてくれるので、それを大きなケーキ皿に出し、ショーケースに並べていきます。
レジ金のお金も準備したら、開店です。
開店後は暇な時間帯にトイレ掃除や店内掃除をします。
お客様が来たら、もちろん接客に入ります。
うちの店舗はケーキや焼き菓子の販売だけでなく、カフェの運営もしていました。
そのため、コーヒーや紅茶も裏のキッチンで作ったりしています。
混んでいる時は、1人がケーキ販売に徹し、もう1人がカフェを運営するという形を取っていました。
仕事が終わると、コーヒーマシーンを洗浄し、閉店作業に入ります。
次の日に搬入して欲しいケーキや焼き菓子を、FAXで社長の自宅に送っていました。
また、売り上げ金をレジ下にしまい、レジの精算もしていました。
基本的に、これらを早番と遅番に分かれてやっていました。
Q
KENZOでアルバイトをしていたときの珍事件、面白出来事を教えてください!
A.よく、危ない系の人が来ることがあって、ちょっと怖かったけど面白かったです。
毎日のようにカフェに来ていたのに、ある日突然来なくなったので、どうしたんだろうと思っていたら、捕まっていたと他のアルバイトから聞きました。
出所後には、すぐうちのカフェに来てくれたのも印象に残っています。
ちなみに、その人は店員を口説くことも意外にあって、私は断っていましたが、一緒に食事に行ってしまった店員もいたようで、ビックリしたのを覚えています。
若い店員が多かったため、こういったナンパも意外に多かったのが、今では懐かしいです。
今は何をしてるんだろうかとちょっと気になってしまいます。
KENZOバイトの条件
Q
KENZOの研修はありましたか?
A.研修に座学はありませんでした。
店員さんに教えてもらいながら働いていく感じです。
初日はほぼ見ているだけでしたが、2日目からは実際にお客様の対応もしていきました。
一番苦労したのはラッピング練習です。リボンのほどけない結び方が難しく、家でも毎日のように練習しました。
また、カフェで出すコーヒーや紅茶の作り方も教えてもらいました。
意外とアイスコーヒーやアイスティーの氷を叩き割るのが大変だった記憶があります。
他にも、ケーキや焼き菓子の名前を覚えたり、説明を覚えるのが最初は大変でした。
覚えきれなかったことは、ショーケースの裏にメモをして、接客するようにしていた気がします。
覚えることはたくさんありましたが、周りの人たちが優しかったので苦労はなかったです。
Q
KENZOにはどのような人が働いていますか?雰囲気など教えてください!
A.どちらかというと、店員さんたちは若いのにみんな落ち着いている人たちが多かった気がします。
アルバイトは全員女性で、20代が多くいました。
うちの店舗は5人ぐらいだったと思います。
全体ではこの3倍ぐらいの人数はいました。
店舗で販売員をする人は全員女性でしたが、工場でケーキを作る人は全員男性でした。
女性は、大学生からフリーター、主婦などさまざまな人がいたと記憶しています。
みんな和気あいあいとしている雰囲気で、飲み会などはあまりありませんでしたが、仲は良かったと思います。
シフトで入れない時なども、アルバイト同士でシフトを交換したりして無理なく入っていました。
誰も入れない時は、社長の奥様が入ってくれることもありました。
Q
KENZOの時給・シフトはどのような仕組みでしたか?
A.シフトは月に1回、次の月を決めるような感じでした。
だいたいみんな、入る曜日は固定で決まっていたのですが、その曜日に入れない時は、アルバイト同士で交換していました。
大学生は基本的に土日に入っていたのですが、夏休みなど長期休みに入ると、平日に入ってくれることもありました。
誰も入ってくれる人がいなかった時は、他店舗からヘルプの人が入ってくれました。
逆に私も、たまにヘルプで他店舗の店員を急遽、していたことがあります。
割と急に言われることが多かったため、急なシフト変更は、戸惑ってしまうことも多かったです。
Q
KENZOのシフトは入りやすいですか?
A.入りやすかったです。
Q
KENZOの服装や髪型の決まりはありましたか?
A.特にはないです。
ただ、髪の毛はちゃんと結び、ネイルやアクセサリーは誰もしていませんでした。
Q
KENZOの社割や特典、まかないなどはありましたか?
A.社割で10%オフで商品を買えました。
また、カフェメニューのコーヒーや紅茶は休憩中に飲めました。
学生にとってのKENZOバイト
Q
KENZOのアルバイトは高校生に向いていると思いますか?
A.高校生は難しいかもしれません。
私が働いていた時期は、高校生の募集をしていなかったように思います。
朝から夜までのシフトなので、時間的にも入れる時間があまりないような気がしました。
また、1人で店舗に立つこともあったので、責任面でも難しい気がします。
Q
KENZOのアルバイトは大学生に向いていると思いますか?
A.大学生は実際に働いている子がいたので、向いていると思います。
社会人としてのいい勉強になっていたはずです。
コミュニケーションスキルも上がると思うので、就職活動を行っていくにあたっても、いい経験になるのではないでしょうか。
Q
最後に、KENZOでアルバイトしようとしている人に一言!
KENZOというケーキ屋さんは今ではなくなってしまいましたが、ケーキ屋さんで働くのは、めちゃくちゃいい選択だと思います。
残ったケーキをもらえるメリットもあるのでおすすめです。
また、いろんなお客様がやってくるので、社会勉強としてもかなり役立ちます。
いろんなお客様と接することで、私はお客様に合わせて接客することの楽しさを覚えました。
ケーキ屋さんはご年配の方や若い人まで、本当にいろんな方が来店してくれるので、そういったコミュニーケーションスキルは前よりも上がったような気がしました。
また、ケーキに囲まれて仕事をしていると、それだけで幸せな気分になれるので、ケーキ好きな人にはぜひとも、おすすめしたいです。
KENZOアルバイターの特徴
KENZOアルバイトのお仕事の特徴
この記事をシェア
あるバイで
バイトを探してみよう!
人気の条件から探す
都道府県を選択
条件を選択