新人フロントエンドはキツい？楽天トラベルでの仕事内容を大公開！タグ閉じ忘れで炎上寸前？

こんにちは！あるバイの中の人です！

Web業界で人気の職種「フロントエンドエンジニア」。中でも商用サイトを扱う現場では、ちょっとしたミスが大きなトラブルにつながるシビアな一面もあります。
でもその分、自分の手で作ったものが実際のサイトに反映されたときの喜びや達成感は格別。日々の業務の中で、技術力はもちろん、責任感や改善力も磨かれていく仕事です。

今回は東京都品川区、品川シーサイド駅から徒歩1分の楽天トラベルでアルバイトされていた方にお話しを伺い、実際に仕事をされて苦労された点や面白いエピソードなどもお聞きしました。

• 年齢：37歳
• 職業:：社会人
• 性別：男性
• 働いていた時期：2013年
• 働いていた期間：2年間
• シフト：1日8時間で週40時間

Ａ．業務請負で仕事をしており、当時ですが楽天トラベルと太いパイプを持っていた案件紹介のエージェントさん経由でフロントエンドエンジニアとして就業することになりました。
当時はリーマンショック後で単価もだいぶさがっておりお仕事の数も激減していて景気が回復するまでは楽天トラベルで落ち着いて仕事をしようという考えのもと面談に望み業務経験なども考慮してもらいモバイルコンテンツチームというところに配属されました。

モバイルコンテンツチームのリーダーとの面談でもいろいろ説明してもらい不安なども解消されたので面談合格後にこちらの現場でお世話になろうということに決まりました。
お仕事の内容としては楽天トラベルの予約サイトのスマホやモバイル版のシステム開発でした。

Ａ．フロント周りのお仕事は当時はとても好きで得意でした。
当時リーマンショック直後でそれまでもらっていた報酬と比較するとどこの現場も単価が10万以上下がっている現状で案件の数もとても減少していて倍率が30倍や40倍といったところも面談をいくつか受けて厳しい状況を痛感していました。
住宅も新しく新築を購入していたので毎月の住宅ローンの支払いが滞らないようにするのと家族が生活していけるだけの生活費は稼がないといけないという必死の思いで案件紹介の協力なプッシュのもと何とか楽天トラベルで就業することができホッとできた安堵感を感じることができました。
同時に単価はだいぶ下がりましたがこれで支払いや生活が何とかできるというめどが立ち楽天トラベルさんには今思い返すと助けられとても感謝しています。

Ａ．面接ですが最初に担当チームとの面談がありその後は役員面談というものがざっくばらんにありました。
基本的には自分の経歴の説明や雇用側の業務説明といった感じでした。

Ａ．やはり自分が担当していた業務がリリース後に商用サイトに乗っかり動いているのを見た時に目に見える形でわかるところが一番うれしかったです。
ほかの業務システムであれば作ったり作りっぱなしで二度とお目にかかるということはありませんでした。
そういった意味では予約サイトや販売サイトなどの商用サイトでのお仕事は自分の成果が目に見えるというのが一番よかったと感じています。

またチームリーダーやもっと上の方から直接お褒めの言葉があったりするところも仕事のモチベーションを維持できるという意味ではよい現場だったと思います。
またチーム内は若い世代が中心でありましたがおじさんにも優しかったので非常に居心地の良い現場でした。

Ａ．フロントエンドエンジニアとしての仕事はもともと好きな領域だったので楽しかったです。
商用サイトに自分の作ったものや修正したものが乗っかり直接目で確認できるという喜びも楽天で味わいました。
そういった理由でフロントエンドエンジニアの仕事がきついと感じたことはありませんでした。
唯一失敗したのがHTMLのタグの閉じ忘れがありリリース後にモバイルの実機で修正した箇所が動かないという問題が発生したことがあります。
開発中は問題なく動いていたのに本番機では動かないという問題でした。
この件ではチームリーダーから直接お叱りを受け改善案や振り返りなどを行うことになりましたが商用サイトを扱うという大切さが身に沁みました。
改善案ではタグの閉じ忘れがないかどうかをチェックするツールを作成してチーム内だけでなく他チームにも使っていただくように共有させてもらいました。
おかげで二度とこのような失敗はなくなりよかったと思います。

問題が発生した時に何が悪かったのかをしっかり把握し、それに対して改善案をしっかり立てていくことの大切さをしりました。
商用サイトは何かバグがあるとその箇所だけでなく売り上げなどにつながるところはすべてダメになってしまうので気を付ける必要があると実感できました。

Ａ．仕事内容はモバイル版の楽天トラベルの予約サイトの新規開発や保守、運用といった内容が中心で上流工程から下流工程までを１人の人が１案件という形でみんな仕事をこなしていました。
リリースも朝早くからリリースを行うのでリリース担当者と一緒に立ち合いを行いリリース後に修正した内容がきちんと商用サイトに反映されているかどうか実機をつかって確認を行っていました。
この会社の面白いところはWEBシステムを画面もサーバーサイドの処理もPL/SQLで作成しておりPL/SQLの技術は必須のものでした。
おそらくですが多くの人がアクセスしてくるのでそれに対応するためにOracleのPL/SQLを使用していたのだと思います。

また、途中からではありますがPL/SQLからJava化しようという流れになり徐々にPL/SQLからJavaへの載せ替えを行っていきました。
その時に駅から検索というサブシステムがありそのサブシステム全体をSAStrutsというフレームワークに載せ替えを行う作業がそれなりにボリュームがありやりがいを感じました。

Ａ．楽天グループ全体で当時社内の公用語を英語化しようという流れがあり毎日一人ですが3分間スピーチというものがチーム内で行われるようになりました。
英語はスピーチなどしたこともなかったのでスピーチ前日にはお題を自分で決めてGoogle翻訳などを使用してスピーチ内容を作成していました。

最初の発表の時はすごく緊張してしまい声が震えてしまったのを今でも記憶しています。
当時は技術屋が英語など勉強して何になるのという思いがあり、スピーチはとても嫌いでどうにかならないものかと悩んでいましたが、今となっては英語の文献なども困ることなく大体読めば理解ができるようになったので無駄ではなかったのだと思います。
技術以外でも勉強になったのは今ではいい思い出です。

Ａ．担当する案件ごとにきちんと楽天トラベルの社員の方から説明があり担当領域の小さいところからお仕事を任せていくという流れでした。
いきなり大きな案件などは振られることはなく、簡単なところから難しいところへという感じで徐々に業務を覚えていけるように取り計らってくれていたのでこちらとしては無理なく仕事をこなすことができストレスもたまることはありませんでした。

また週１でチーム内で業務に関して勉強会などもあったので徐々に所属するチームの業務を身に着けることができたのはとても助かりました。
業務で困ったときは楽天の社員さんに相談することで問題を解決することができました。
それでも解決できないときは他部署のできる人なども巻き込んでみんなで協力してなんとかできたところがよかったです。

Ａ．モバイルコンテンツチームという20代を中心としたチームに当時37歳だった私は配属されましたが当初は若い人と一緒にやっていけるかとても不安でした。
それまでは同年代か自分より年上の人とばかり仕事をしていたのでそういった気持ちは強くありました。
いざ業務を始めてみると若い人たちは気さくで困ったときは助けてくれる体制が整っていたので彼らにはいまでも感謝しています。

現場は協調性をとても重視する環境で誰かが困っているとみんなで解決しようという感じで作業に困ってしまうことはあまりなく円滑でよかったです。
チーム内には中国の人やベトナム、インドのひともおり国際色豊かな職場で普通の日本のシステム会社とは違い面白味がありました。

Ａ．当時の楽天トラベルは請負でも時給性を採用しておりました。
時給性なので休みが多い月などは報酬が減ってしまいますがその分残業して働いた分はきちんと清算ができたのでよかったです。
当時はリーマンショック後でどこの企業も時給が下がっており働ける環境があるだけでもありがたく思い仕事をしていました。
またシフトというのはなく月曜日から金曜日まで8時間労働でした。
リリースがある日は7時に出社してリリースを行うので時給が少し多く支給される仕組みとなっておりました。
土曜日や日曜日の出社は基本的にはなく出社の必要がある場合は社員さんが必ず1人出勤する必要がありました。

Ａ．仕事量は１人1案件という感じで適量でした

Ａ．服装は私服で髪形の規定もありませんでした。金髪の人もいました。

Ａ．社員食堂が朝と昼ですが無料で食べれました。

Ａ．今や高校生もプログラミングの授業などがあり、論理的な思考を養うという意味ではプログラムを勉強することは今後とてもいいことだと思います。
ただ、バイトとはいえ仕事となりますので、高校生の段階でシステム開発の現場で仕事をするのは向いていないと思います。

Ａ．将来システムエンジニアになろうと考えている人には、まずはプログラマーとして様々な経験を積むという意味では、とても勉強になると思いますのでお勧めできます。

Ａ．フロントエンドエンジニアも最近ではモダンでリッチな開発をしている現場もとても多くなっています。
一口にフロントエンジニアといってもデザインや部品の動き、フレームワークなども様々なものがあるのでいろんな現場でその都度習得していくことが一番の近道だと思います。
企業の予約サイトや販売サイトは売り上げに直結するところであり使い勝手が良くデザインも見栄えが良いものがやはり一番エンジニアとして目指すべきところだと思います。
そういったところを日々の業務で心がけて仕事をしていけばよいものが作れるようになると思いますので頑張ってもらいたいです。

また、WEB開発では特にJavaやJavaScriptといった言語を用いてシステム開発を行うことが多いのでこの辺りも勉強しておくと良いと思います。

今回お話を伺って特に印象に残ったのは、リーマンショック後の不景気という厳しい時代の中でも、手に職をつけて着実に働かれていた姿勢です。
「商用サイトに自分の成果が反映される喜び」という言葉に、ものづくりに対する強い誇りと情熱を感じました。

一方で、フロントエンドエンジニアという仕事は、技術の変化が激しく、常に学び続けることが求められる大変な領域でもあります。
「ただ作る」だけでは通用せず、社会やユーザーの動きを読み取り、改善を繰り返せる柔軟な人材でなければ長く楽しんで働き続けるのは難しいと改めて感じました。

今回は東京都品川区、品川シーサイド駅から徒歩1分の楽天トラベルでアルバイトされていた方のインタビューをご紹介しました！