自然豊かな環境でも仕事はきつい？保育士アルバイトが感じた大変さと魅力を「京ベビーハウス 堰源」で働いていた人に聞いてみた！

こんにちは！あるバイの中の人です！
京都市左京区にある、広々とした園庭や緑に囲まれた自然豊かな保育園「京ベビーハウス 堰源」。
そんな環境で働く保育士にとって、子どもたちと自然に触れ合う日々は特別なものです。
自然を感じながらの保育は魅力も多い反面、思わぬ苦労や大変さもあるかもしれません。
実際にはどのような経験をし、どのようなやりがいを感じているのでしょうか？
今回は、「京ベビーハウス 堰源」で保育士としてアルバイト経験がある方に体験談について取材を行いました！

• 年齢：50歳
• 職業：主婦
• 性別：女性
• 働いていた時期：2021年
• 働いていた期間：1年6ヶ月
• シフト：週3～5回

Ａ．田舎暮らしをしていた、その地域の保育園が少子化でなくなってしまった。
そこで生まれた娘が、就園の年齢になり、お友達を求めるようになり、娘が通える保育園を探していたら、住んでいた田舎から、ひと山越えたところに「森のほいくしょ」を見つけました。

とても良さそうなので、そこに体験に行ったところ、娘がとても気に入って入園したいということになったのですが、通うとなると、山道を片道40分運転しなくてはなりません。
そこで、園長先生に「できたら、朝、娘を送ってきた後、お迎えの時間までここにいさせてもらえませんか」と相談したのです。
その後、いろいろ面接してお話したところ、「保育士資格を持っているなら、ここで働きませんか」と言ってもらえて、働くことになりました。

Ａ．娘が気に入った森のほいくしょに送迎するために、住んでいた田舎から、山道（時折、離合できない細道もある峠道）を車で片道何十分も運転しなくてはならず、送り迎えで2往復するのは大変なので、朝、娘を送った後、お迎えの時間まで、保育園（かどこかで）待たせてもらえたらありがたいという事情がありました。
すると、園長先生に相談したところ、思いがけずアルバイトをさせていただけるという話になって、とてもありがたかったです。

また、自分が住んでいた田舎の保育園がなくなってから、そこで保育園を復活できたらという思いで、独学で勉強して、国家試験を受けて保育士資格を取得していたので、その資格を活かせるとてもよい機会でもありました。

Ａ．ふつうに、園長先生と二人でお話する感じで、質問に答える形で、自分の事情や想いを伝えました。
働く条件などもきちんと伝えていただけました。

Ａ．2歳から5歳の子たちが10名ほど一緒に過ごす山の中の小さな保育園で、隣にある小中学校と同じ時期に建設された木造の温かな園舎、裏山にもつながる園庭があります。
春・夏・秋・冬、晴れの日も、雨の日も、雪の日も、お散歩に行き、川遊びや雪遊びも楽しみます。お出かけ保育の機会も多いです。

また、地元に住む外国人シェフがイングリッシュタイムに来てくれたり、音楽タイムがあったり、絵本は豊富で毎日読み聞かせの時間があります。
夏休みは、こどもクラブに来ている小中学生とも一緒に流しそうめんやスイカ割りしたりする日もあります。

手作りの給食はとてもおいしく、シェフが作った本格的な料理やお菓子、地元のパン屋さんが作った特製パンが給食に出る日もあります。

Ａ．山の中なので、虫は多いです。ヘビやムカデもいますし、季節によっては、お散歩のときにヒルがつくこともあります。
活動中、ハチに刺されたこともありましたが、すぐに園児たちは避難し、看護師資格を持っている園長先生に速やかに適切な処置をしていただけたので無事でした。
また、獣も多いです。サルやシカは園外保育のときに出会うことがあります。クマの目撃情報があったときはお出かけを取りやめます。

大雨や大雪のときは道路が通行止めになることもあります。停電したり、水道の水が凍結して出なくなったこともありました。
そんな時でも、保育園は閉めることなく、災害時に備えていた発電機や食料・食器などを使って、みんなで無事過ごしたこともありました。

Ａ．まず、あいさつして事務室へ入り、タイムカードを押して、着替えて支度をして、園児たちのいる部屋に行き、保育士と会って、その日の園児たちの様子や活動予定を確認します。

登園した親子が玄関のインターフォンを鳴らしたら、保育士が玄関で親御さんから子どもの様子を聞いて受け入れます。
そして、子どもの朝の支度（かばんの片付け→出席帳のシールはり→お茶を飲む→自由遊び）を見守りサポートします。
朝の会の時間は、みんなで揃ってはじまりの歌を歌い、その日の予定を確認します。
午前の活動、給食、午後の活動（お昼寝）、帰りの会の流れがふつうです。

帰りの会では、みんなで輪になって、一日をふりかえり、心に残ったことを発表します。
園児の退園の対応、掃除をして、仕事を終え、着替えて、タイムカードを押して、あいさつして帰ります。

Ａ．特に研修は設けられていません。
保育のしおり、保育方針などを配られるので、それに目を通しておいて、あとは、毎日、現場の中で覚えていく感じです。
わからないことは、その都度聞けば、教えてくれます。

Ａ．いつでもとても頼りになる園長先生、理事長のじいじが管理者で、バイト仲間には、給食づくりやいろんなサポートをしてくれるおばあちゃんたち、そして、製作が得意な若い保育士さん、元音楽の先生だった方などがいました。

みなそれぞれの持ち味を活かして、子どもたちと関わり、サポートします。
子どもたちも数は少ないですが、個性的な子が多く、スタッフも含め、みんな違ってみんないいと、認め合う雰囲気がありました。

また、支所長さんや消防署、交番、ご近所の方々など、園外保育の時にお世話になり、顔見知りになります。
年始のごあいさつに行ったりもしますし、自分たちで作ったお味噌などを、日頃の感謝を込めてお届けすることもあります。

Ａ．契約書で決めた時給で、勤務時間はタイムカードで記録します。
曜日と時間でシフトの基本パターンは決まっていましたが、毎月シフトを組む前に、休みたい日を伝える機会があり、休みを優先して、園長が毎月シフトを組んでもらえます。

Ａ．各自の都合を優先してシフトを組んでくれるので、無理なく仕事できます。

Ａ．保育の邪魔になるような服装、アクセサリー、髪型はもちろん避けた方がいいですが、特にきまりはありませんでした。

Ａ．美味しい給食がかなり安く食べられます。（地元のシェフ、パン屋さん手作りの日もあり）

Ａ．向いていると思います。
この保育園は、隣接する小中学校の夏休みなどに学童保育も開設していて、高校生のボランティアスタッフ（有償）の募集もしています。

森の中の小さな保育園で子どもたちと過ごす体験は、仕事としてだけでなく、人生経験としても意味深いものになるでしょう。

Ａ．向いています。
高校生の理由に加えて、この保育園は山間地域のいろんな人々をつなぐ拠点にもなっているので、アルバイト経験を通じて、まちでは体験できない、助け合う暮らしぶりに触れられます。
そんな人生経験は、新しい行き方を教えてくれることになるかもしれません。

かつて自分も経験した幼児の年代の子たちを、見守り、世話をする立場を経験することはかけがえのないことだと思います。
親御さんの気持ちも少しはわかることでしょう。
誰かが育ててくれたから、いまの自分があることにも気づけるかもしれません。

また、この保育園は、まちから遠くて通うのは難しいところにありますが、こんな山の中にも、人々が暮らす生活があることを知り、経験することも、人生にとって大切な経験になることでしょう。
応援しています！