河合塾の在宅採点アルバイトで疲弊！？年一募集のレアバイトの過酷な現実と仕事内容とは？

こんにちは！あるバイの中の人です！

採点のアルバイトは、模擬試験やテストの答案をチェックして点数をつける仕事です。
地道な確認作業が続くので、集中力や根気が求められます。
作業自体はそこまで難しくないので、学生や主婦の方にも人気のあるアルバイトの一つです。

最近では在宅でできる案件も増えてきましたが、どんな風に仕事が進められているのか興味のある方も多いはずです。
そこで今回は、河合塾の採点業務を千葉県市原市のご自宅でされていた方にお話しをお聞きしました。
在宅勤務での採点のアルバイトに興味のある方必見の内容です！

• 年齢：35歳
• 職業:：社会人
• 性別：女性
• 働いていた時期：2023年
• 働いていた期間：1年
• シフト：採点期間中は週に20時間程

Ａ．採点の仕事をしたいと思って調べたところ、おそらく1年に１回しか募集してない感じで、それが春頃にということしかわからなかったので、こまめに公式ホームページなどを確認して応募に漏れないように気をつけていました。
公式ホームページに採点者募集の応募が掲載されていた後は、募集期間中に示された手順に沿って応募しました。

応募した後は、これまでの経歴などを示す書類や、担当したい教科に合わせた課題が与えられ、合格したら次の課題を与えられ、2次試験まであり、全てクリアすれば採用となりました。
そのため、採用されるまでの期間は、通算で1ヶ月近くは時間がかかりました。
テストはオンラインで行うもので、直接の面談やリモートでの面接などはありませんでした。

Ａ．10年以上働いていた事務(正社員)の仕事を退職し、在宅でできる仕事を探していました。
退職理由が、自分自身の健康上の不安に加え、家族の体調不良の看病と、不妊治療もしており、自分自身もうつ病になってしまって、退職後すぐに外で働くことが難しい状況でした。

たまたま何かのコラムを読んでいた時に、採点の仕事というものがあることを目にして、在宅ワークできるならぜひやってみたいと思いました。
自分自身大学受験も経験しているので、模試というものへのイメージもあったので抵抗感もなく、事務職も永くやっていたので、マニュアルに沿って行う採点作業であれば、自分のスキルから見ても問題なくできるもの思ったので、応募しました。

Ａ．面接はありませんでした。
仕事している期間も直接電話でお話ししたこともなく、完全にメールだけのコミュニケーションでした。

Ａ．在宅ワークができる事務的な仕事を探してたので、私にとっては理想的な仕事でした。
ただし、思っていたよりも採点する量も多いわりに、採点期間も短く、なおかつ単なる丸つけではないので、自分の頭を使って考えることも多く、単純作業というわけにはいかない仕事でした。
また他人に振り回されることもなく、自分の気が済むまで考えることもできるのも良い点でした。

採点期間中はとにかくこの仕事につきっきりで、集中して取り組まないと間に合わないので、没頭して仕事するのは楽しかったです。
また、採点期間は2週間程度のことが多いですが、無事に終わるとやりきった！という達成感は感じられました。
不思議と大変だったけど、次も頑張ろうと思える、やりがいも感じることのできる仕事です。

Ａ．採点バイトは思ったよりもきつい仕事です。
単なるまるバツをつける感覚で行えるものではありません。
採点基準に沿って点数をつけますが、当然自分の読解力も求められます。
全受験生の全部の回答が採点基準にのっているわけではないからです。

そのため、少しのニュアンスの違いを考え、それが正解か誤答が見分ける必要があります。
スケジュールもタイトなので、採点期間中は集中して取り組む集中力も求められます。

また、しっかり採点基準を読み込んで挑んでも、何問も採点しているうちに『もしかしてこれって私の理解してる解釈と違う？』ということが何度かありました。
時間もないけど、そのままにするわけにもいかず、採点が終わった何百問という回答を最初から見直して、もう一回冷静に考えて、やり直すことも一度や二度ではなく、何度もありました。
そういうことがあっても提出期間までに全てを採点しないといけません。

面倒だから、ともし適当にスルーしてしまったら、ここでの数点の差で、受験生の志望校での判定が変わってしまう可能性があります。
なので責任を持って取り組む必要のある仕事です。

そういう採点期間を経て、無事に採点が終わったときの達成感は嬉しく、次も頑張ろうと思えるものでした。

Ａ．模試採点の仕事があるときは、実際の採点に入る1ヶ月ほど前に、いつ頃採点の仕事があるけど参加できるかどうかという伺いメールで仕事依頼が来ます。
参加の可否は自分で選ぶことができて、何回参加しないといけないといった縛りやノルマはありませんでした。

採点に参加する場合は、採点期間に入る前に実際の問題と解説集、採点に必要な採点基準がメールで送られてきます。
採点期間に入るとタイトスケジュールなので、あらかじめ全てに目を通し、どういう問題なのか、どういう点が得点のポイントなのかを、しっかりと理解する必要があります。

その後、実際採点期間になると、先方から採点して欲しい量と提出期限が示されるので、渡された分の答案を期限内に全て採点します。
すべて採点システム上で受け取り、返却します。

もし採点ミスや解釈ミスなどがあれば、メールで示されるので、回答した答案の該当箇所を修正して、速やかに再提出します。
採点期間中はこの繰り返しになります。

Ａ．あまり事件の起きる仕事ではありませんが、採点していて困ったのはものすごく字が汚くて、何と書いてあるのか分からなかったことも何度かありました。
まるで暗号状態なので、書いてあることを前後の雰囲気から読み取って、何と書いてあるのか探り当てるのが大変だったことがあります。

あとは、逆にものすごく字が綺麗で読みやすくて採点しやすそうと思っても、文章の組み立て方がめちゃくちゃで、採点基準に照らしたときに、これはどの部分に該当するのか、合っていると言えるのか、文章のこの部分とこの部分をひっくり返したら、もはや逆の意味(つまり誤答)になってるのではないかなど、字が汚い以上にまるでパズルを解くような時もあり、大変でした。

Ａ．オンラインで一定期間のうちに動画を見て、採点システムの使い方を覚えるというものがありました。
実際の採点に対しての研修は、これから採点する問題の疑似回答を使って、正しく採点基準を理解できているか確認する研修が毎回ありました。
難関大学の模試だと、ズームで他の採点者たちと一緒に問題の解釈についてレクチャーを受けることもありました。

特に他の採点者たちと一緒にレクチャーを受けるときは、基本的にカメラはオフ、音声もオフで、質問があるときだけ音声をオンにして質問できたのですが、ずっとカメラもマイクもオンにしているおじ様などがいて、時々咳をしたりするとその方がアップになってしまったり、ということがあり、この方は普段何の仕事をしてるんだろうなんて、他のこと考えてしまって気が散ることも。

あとは問題作成をした製作者の人に質問もできるのですが、けっこう強めの喧嘩腰で質問してる人とか(どういう意図ですかこれは)みたいなこともあって、見ててヒヤヒヤしました。

採点していると解釈について迷うこともあるのですが、基本質問はメールしかできないので、なかなか回答が返って来るのに時間がかかります。
ひとりで家で採点しているため誰にも相談できないで悩むことも多かったです。

Ａ．自分は在宅ワークだったので、どんな方がどのくらいいるのかは具体的には分かりませんが、ズームで研修を受けたときは、自分が思っていたよりも年配の男性が多い印象でした。
若い女性や大学生の方、外国人の方は見かけなかったのが、自分の予想と違って意外でした。

質問している方が男性ばかりだったので、実際の比率ははっきりわかりませんが、男性多めの印象です。
話し方などを見てると、ちょっと個性的な方が多く、こだわりが強そうな方が多い印象でした。
1人で採点するのであまり群れたりするのが好きではなく、職人気質のような方が多いような感じでした。
主婦や大学生の方が多いのかと勝手に思っていてので、そういうわけではなさそうでした。

Ａ．報酬は時給ではなく、歩合制でした。
採点した数×採点単価で報酬が決まります。
採点単価は問題の難易度によって毎回異なります。
提出は専用の採点システムを経由して提出する形です。

シフトという感じではなく、採点期間が2週間などと決まっているので、その期間中は毎日やることがあるといった感じです。
他の方とシフトが被ったりとかが、在宅ワークの場合だとないので、自分に与えられた分量をとにかく間に合うように採点して提出します。
そのため、人に仕事を取られてしまったり、逆に人の仕事の皺寄せが来るということもなく、そういったストレスはゼロでした。

Ａ．希望すればほぼ毎回仕事は回してもらえました。

Ａ．特に規定はありませんでした。

Ａ．社割や特典はありませんでした。

Ａ．高校生向きではありません。
なぜなら応募条件が大卒以上となってますので、高校生は応募することもできません。
そして採点するのは大学受験に向けた模試採点になります。
そのため、現役高校生ができるお仕事ではありません。

Ａ．高校生向きではない理由と同じで、応募条件が大卒以上となってますので、大学生は応募することはできません。
ただし、同業他社では大学生の採点バイトもあるようなので、応募条件をクリアすれば大学生でも可能だと思います。

採点のバイトは単なる丸つけではありません。
イメージされているよりも根気のいる仕事です。
決まった期間内に、与えられた量をしっかりとこなせる責任感も必要です。

また、自分の理解力も求められる仕事です。
採点基準はもちろん示されますが、そこに全ての答えが載っているわけではありません。
少しのニュアンスの違いで、これは正解か誤答か、考える力が必要です。
そして、1人で仕事をするというのは孤独です。
悩むことがあっても一緒に取り組む仲間が近くにいるわけではありません。

事務局はありますが、あまりレスポンスは早くないので、よほどのことでない限り、あまり頻繁に問い合わせするのは現実的ではありません。
また模試の結果が、受験生に与える影響を考えると、適当に済ませていい仕事でもありません。

報酬は時給ではなく歩合制なので、単価も正直高くないと思います。
外で時給で働いた方が稼げると思います。
でも私のように事情があって外で働くのが難しい方、誰かの役に少しでも立てるならと思うなら、おすすめの仕事です。

採点のお仕事、大学受験用模試だと大変なんですね
マルかバツかではないから、応募から採用までにテストがあるんだと思いますが、お勉強得意な方には向くアルバイトだと思いました。

今回は千葉県市原市のご自宅で河合塾の採点をされていた方のインタビューをご紹介しました！