こんなに大変だなんて聞いてない？過酷な花屋バイトの真実！青山フラワーマーケット渋谷東急東横店で働いた方に聞いてみた！

こんにちは！あるバイの中の人です！

東京都渋谷区の渋谷駅から徒歩5分にある東急百貨店本店B1階にあった「青山フラワーマーケット渋谷東急東横店」でアルバイトを経験した方の体験談です！

可愛いお花に良い香り。
店員さんはオシャレで可愛く、ただ立っているだけで失礼ながら、少し楽そうに見える花屋。
実は、息をつく暇もないくらい多忙なお仕事だそうです。

また、棘が刺さったり、ハサミで誤って切ってしまう事もあって、手はいつも傷だらけで、泥が取れない状態。
繁忙期は、常に時間との戦いで急がなくてはならない反面、花を傷つけないように細心の注意が必要との事。

花屋で15年以上働いたアルバイターの方が、花屋のバイトについて正直にお話します。

なお、「青山フラワーマーケット渋谷東急東横店」は現在閉店しています。
他の花屋のアルバイトでの参考にしてくださいね。

• 年齢：24歳
• 職業：フリーター
• 性別：女性
• 働いていた時期：2004年頃
• 働いていた期間：アルバイト1年、社員16年
• シフト：週5で、朝の8:00～夜23:00まで

Ａ．HPの採用情報を見て、宛先の人事担当宛に提出書類を送った。
提出書類は、履歴書・「あなたが青山フラワーマーケットで働くことに決まったらどんなことに挑戦したいか」についての作文でした。

後日、通過者に連絡が入り、本社にて書類選考合格者で、1次面談のグループディスカッションをしました。
また、後日、通過者に連絡が入り、2次面談の店舗店長との面談でした。

実際の店舗に行き、バックヤードで面接を行いました。
私はそこで通過できませんでしたが、他の店舗の店長さんと面談をしました。
その時は、近くのケーキ屋さんでケーキをご馳走になりながらの面接でした。

そして、働ける日を確認した時、私は本気だったので、「明日から来れます」と言ったらその場で即採用になりました。

Ａ．前職(マスコミ系)でお花屋さんの取材をした時に、花に興味を持ち、都内の様々なお花屋さんで様々なお花を購入していました。
そうするうちに、お花の種類、生けかた、長持ちのさせかた、などを知りたくなりフラワー専門雑誌を買ったりして、どんどんのめり込んでいきました。

フラワースクールに通ったこともありました。
フラワースクールでは、花材代を安くしてもらう代わりにお手伝いもさせていただきました。
花材の準備から始まり、ショップのスタッフさんと一緒に水上げしたり、仕入れで市場に連れていってもらうこともありました。
こうしているうちに、お花屋さんの仕事にも興味を持っていきました。

そして、不規則で肉体的にも精神的にも負担の大きく、ずっと続けるのは限界だと思っていたマスコミの仕事を辞め、お花屋さんで働くことを決めました。

Ａ．1次はグループでディスカッション、2次は店舗店長との面接でした。
適正チェックや必要事項の質疑応答がメインで、難しいものではありませんでした。

Ａ．かなり大きな店舗だったので、仕入れるお花が市場に出回っている全品種なのでは、と思うくらいたくさんの種類を扱えたことが、その後の知識と経験に繋がり本当に良かったです。
たくさんのお花にふれあううちに、私はイングリッシュローズに魅了されたのですが、高価で傷も付きやすく持ちもそれほど良くない、比較的弱めのイングリッシュローズを仕入れてくれて、たくさんの品種のイングリッシュローズを観察でき幸せでした。

また、仕入れる葉もの、実ものの種類も多かったので、自分のお気に入りの組合せを研究したりすることができたのもすごく良かったと思います。

クリスマスはツリー市、年末は松市で、それぞれ仕入れの体験ができたり、植物全般の知識が付いたことはとても良い経験になりました。

Ａ．まず、労働時間が朝の8:00～夜の23:00という時点できついです。
しかも、大量の作業や接客に負われ全くダラダラできません。
皆テキパキとしているので、テキパキと行動しないと使えないと思われます。

朝の開店準備は殺気だっています。
入ったばかりの頃はその中に入っても勝手がわからないので、できる範囲で一生懸命やっていても、先輩から「ちょっと遅いよ」とか「もっと早くやって」と冷たく言われ(みんな急いでいるから)すごく怖くて慣れるまで大変でした。

花の量が多かったので、両腕で抱えるような大きな桶に水とお花を入れて運びます。
とても重いですが入ったお花を傷つけない様に丁寧に扱わなければならないため、物凄く神経を使います。
先輩方が厳しいので、精神的に参ります。
手はトゲが刺さったり、手荒れ・あかぎれだったり、鋭い葉で切れたり、誤ってハサミで切ったり、と怪我が絶えず痛いし洗っても取れないほどに汚くなります。
重いし痛いし労働時間は長いし、肉体的に凄くきついことに加え、センスや作業の丁寧さも重要になってくるので、本当に努力が必要です。
その割りにお給料が安いです。
ただし、やりがいが半端ないです。

観葉植物の育て方などは、長期間に渡って失敗を繰り返し体験しないとわかりません。
家で観察植物を育てるとなった時などにとても役立つと思います。
私も含め、新人スタッフはお花への気持ちが強く、それだけで辛い業務を乗り越えられたのだと思います。
お花が好きであれば乗り越えられる、そういう心構えがあるといいと思います。

Ａ．【作業場】
8:00　出勤
8:00　ハイエースに店で売るお花を積み込む
8:10　市場から仕入れたお花が届くので大きなトラックから段ボールを下ろす
8:20　段ボールから花を出す
　　　桶に水を貯めて、床や雛壇に並べる
8:30　水上げ開始
12:00　お昼休み
13:00　水上げ再開
18:00　夕方休み
18:30　水上げ再開
23:30 　なんとか終電までに終わらせる
23:45　バタバタと退勤

【店舗】
8:00　出勤
8:00　前日に残ったお花を巻いている新聞剥がし
　　　桶作り(店舗のディスプレイ用の桶に水を張って床に置く)
8:10　作業場から到着したお花を桶に出す
8:20　花が入り整った桶をディスプレイする
9:55　散らかった店内の掃除
　　　プライスカード付け　
10:00 開店
　　　接客
12:00　順番に１人ずつお昼休み
13:00　1時間で戻る
18:00　余裕がある時は夕方休憩(15分or30分)
20:00　閉店
　　　　レジ閉め
　　　　片付け
22:00　退勤です。

Ａ．渋谷の人通りが多い大きな店舗だったので、有名人の方も多くいらっしゃいました。
例えば有名な華道家さんがお弟子さんを連れていらっしゃったりすると、どんなお花をどれくらい買っていったよ、と話題になりますし、テレビで活躍するタレントさんがいらっしゃると買い方の特徴があるので、みんなで無礼のないように共有したりするのが楽しかったです。
マスコミ時代のお世話になったプロデューサーさんや中学校の時の先生にも、ご来店時にたまたま会えたりして、そういうところも楽しかったです。
有名な高級レストランのテーブルの上に飾るお花を準備したり、イベントに出向いて裏方でパフォーマンスをしたり、イレギュラーな体験も極稀にできたことも楽しかったです。

Ａ．本社で新人研修、3ヶ月研修、など、様々な研修がありました。
他の店舗の同じ時期に入社したアルバイトさんと情報交換したり友達になったり、殺伐とした日常から一歩離れてとても良い時間でした。

花束など、実際の店舗での製作の訓練は店舗の作業場で先輩方から厳しく教わります。
まずは1500円の作り置きブーケなどのスパイラルの組み方から教わり、ある程度できるようになったら花材選びの練習もします。
合格すると次は3000円、5000円…と上がり、アレンジの練習に入ります。

スタッフが多かったので困ったことはすぐに聞きやすいスタッフに聞いて対応できました。
無理なことを言うお客様がいたら先輩に代わってもらう、
予約時間に間に合わなそうな時は手の空いている人に手伝ってもらう、
人が多くて目的の物へたどり着けないときは取ってもらう、などです。

Ａ．みんなスピーディーでテキパキと端的に仕事をしていました。
容姿も綺麗で仕事ができて格好いいな、という印象でした。
最初は怖かったですが、慣れてくると皆サバサバとして話しやすく、とても楽しい職場でした。
良くわかってくると、おっとりして優しい人もいることに気付きました。

バイト仲間は5～8人くらいいて、だいたい20代で女性9割り男性1割りといった感じでした。
職場の人数はトータルで30人くらい。
内、社員6人くらいで残りはアルバイトです。
入ってすぐに辞める人も多かったので安定はしていませんでした。
長く続く人はみんな気が合い、休日を合わせて出掛けたりと、とても親密になれました。

中国の人が少しの間１人いましたが、あとは日本人でした。

Ａ．翌月の休み希望を10日までに出して、シフト担当がシフトを作る流れでした。

基本.社員もアルバイトも週5の8:00～22:30なので、時間の希望は出せませんでした。
休みが被ってシフトが組めなくなると、なんとかなりませんかと連絡が来ることもありました。

シフトの中で、10:00～ラストの人、8:00～21:00までの人が決められます。
なので、皆シフトが出るのを楽しみにしていました。

閑散期で人手が余ってくると他の店舗からのヘルプに駆り出されたりしました。
その体験談を持ち寄って情報交換するのも楽しみのひとつでした。

Ａ．入りやすかったです。

Ａ．私服で上は、黒指定、他は自由、髪型自由。
貸出しのエプロンをつけます。

Ａ．お花が何割か安くなる制度がありました。

Ａ．高校生には向いていないと思います。
まず、勤務時間が1日を通してのものですし、体力も精神力も奪われるため、本業の学業や入試に大いに支障が出ると思います。
ですので、高校生の募集はしていなかったと思います。

繁忙期の短期バイトだったら、もしかしたら募集があるかもしれないです。

Ａ．大学生にも、やはり週に数回終日勤務の仕事ですし、体力と精神力が奪われるため、向いていないと思います。

ただ、単位を取って、将来お花に携わる仕事がしたい、という4年生は何人か長期で働いていました。
短期バイトだったらやっていけると思います。

お花は綺麗で仕事も見た目はしゃべってばかりで楽そうに見えるかもしれませんが、重い、痛い、寒い、冷たいと肉体的にもきつく、デリケートなお花を傷つけないような細心の注意力も必要になってきます。

加えて、お客様を満足させる製作技術と接客態度も求められます。
その割りにはお給料は安いです。
何か強い志と目標がないと続かない仕事だと思います。
少しお花屋さんを体験してみたい、お花が大好きでお花の仕事をやってみたい、という方は短期バイトをおすすめいたします。
レジでの業務やバックヤードでのお花の下準備を経験できると思います。

母の日前の4月くらいからと年末前の11月くらいから募集があると思いますので是非チェックしてみてください。