保育士は人手不足が常態化!? 小規模保育園CHESのアルバイト体験記とリアルな仕事内容に驚きの声！

こんにちは！あるバイの中の人です！

「アットホームで温かい保育園」という印象だけでは語りきれないのが、実際の現場のリアルです。
今回インタビューに応えてくれたのは、JR神戸線の垂水駅から徒歩7分、兵庫県神戸市垂水区の小規模保育園CHESでアルバイトを経験した女性。

人手不足による多忙な業務、保育と事務を掛け持ちする日々、そして小規模園ならではのやりがいと葛藤について赤裸々に語っていただきました。
理想と現実のギャップに戸惑いながらも、それでも子どもたちとの時間がかけがえのないものだったと話す彼女の体験から、小規模保育園バイトの「本音」に迫ります。

• 年齢：30歳
• 職業:：社会人
• 性別：女性
• 働いていた時期：2020年頃
• 働いていた期間：6ヶ月
• シフト：週4日、月15日程度

Ａ．家から近所の保育園で働きたかったため、徒歩圏内で行ける保育園を巡りました。その中で保育園の門などに求人の募集チラシが貼ってある園をチェックし、募集チラシをメモしました。
それと同時平行で保育のお仕事やリクルートエージェント等に登録し、近場のエリア内で求人募集している保育園を探しました。
転職エージェントでもいくつか保育園がありましたが、最初に自分でチラシをリサーチした場所が徒歩圏内でさらに外観からでも雰囲気がわかりやすいなと感じたので、ネットでも情報が上がっていて、実際に園の方でも募集をかけていた保育園にしぼって応募しました。
応募の際は転職サイトを通じて応募したので、面接・採用までスムーズに進めることができました。

Ａ．ネット上やエージェントさんから詳しく情報を得られる保育園であるところが魅力的でした。
当時関東から関西に引っ越してきたばかりでしたので土地勘がなく、住んでいる場所からあまり出たことがなかったので、居住区内で探したい思いが強くありました。
家からも徒歩圏内だったので、アクセス面でも好都合でした。

また、保育士免許、幼稚園教諭一種免許は持っていましたが、実務経験はほとんどなかったため、大きな保育園よりも小規模保育園が経験を積むには良いきっかけになると感じたため、小規模保育園だということも魅力的でした。
幼稚園実習で３歳以上とは接したことがあったため、それ以下の乳幼児と接する業務にチャレンジしたい気持ちが強くありました。
希望していた立地、環境に近かったのでこちらに応募しました。

Ａ．履歴書に目を通していただいた後、それに基づく質問に応えて、志望動機を詳しく求められたので、それについて話しました。
とてもシンプルな面接で大きな緊張もなく終わりました。

Ａ．アットホームな保育園だったので、子どもと近い距離で保育ができました。
大きな場所で集団保育、という感じよりも生活の１部を一緒に過ごしている感覚で、とても温かい時間を過ごせました。
英語に力を入れていて、週に１度英語の先生が来てくれるのですが、その時の子ども達の反応を見るのがとても楽しかったです。
英語が苦手でいつもぐずっている子もいれば、張り切ってどんどん英語を習得していく子もいて、普段と違う反応を見れたのは楽しい時間でした。
また、ママと離れて大泣きしている子供の対応も大変と同時にとてもやりがいがありました。
言葉かけが成功して泣き止んでくれた時なんかは少し心を開いてくれた気がしてこちらの心も明るくなりました。

Ａ．小規模保育園なので、園児の数が少ないため、全体の業務量は他の保育園と比べて少なく見えます。
ですが保育士の数も少ないため、かなりハードに感じました。
普段ならば事務員さんがこなすような内容も保育士が対応しなければならなかったりするので、保育をしつつ電話番、保護者さんや今後利用を考えている方々の対応・スケジュール管理、清掃業務も担っていました。
その他、栄養士や看護士がしなければならない分野も人手不足のため保育士ができるところは関与していました。
そのために一人一人の負担がかなり大きく、全員が園の情報を把握していなければ１日を回せないような状況でした。
バイトの私が辛かったので、正職員やリーダーなんかはもっと膨大な仕事量だったように思います。
特に辛かったのは、保育中なのに保護者さんからの相談ごとがあった時などです。
どんな時間でも保育業務はありますから、子供達から目を離さないように電話対応も確実に行わなければならない、その緊張感がかなり大変でした。
電話内容に考えがいってしまうと、帰りの支度等には支障が出たりとミスしてしまうことも多々ありました。
毎日人手不足のため、他の職員へ相談したり、確認する時間が少なかったように思います。

Ａ．早番は出勤し、環境を整えます。
掃除や環境整備ができたところで、子供の受け入れ準備を始めます。
一時保育の子供などもいるため、その日は誰か来るのか何時に帰るのか、お迎えは誰なのかを事細かにチェックします。
子供受け入れ、荷物整理、全員の受け入れが終わったら子供達の安全確認をしつつ午前保育の準備です。
午前保育が終わったら、給食の準備をします。
この際、アレルギー除去の子のチェックは念入りに行います。
給食が終わったら午睡の準備をして午睡。
午睡後は起こしておやつ。
おやつ後から段々とお迎えの子が増えていきます。
残された子供達と午後保育をしながら、段々と片付けを始めていきます。
ここで早番は退勤するので遅番の仕事になります。

遅番は夕方の電話番等の事務作業も入ってきます。
その日最後のお迎えの子が帰宅したら、片付け、日誌の整理、掃除、翌日の準備をして遅番も退勤します。
午前保育が子供が揃っているので、工作や外の公園へお散歩など、集団保育を行います。
集団保育の内容によっては色々な準備が必要ですので、子供たちの午睡中に工作用品を作成したり、イベントの写真を整理したりなどの事務作業も進めなければならないため、本当に時間が足りませんでした。

Ａ．お散歩に出掛けた時、とても似た帽子を被っている他の保育園児も公園にいて、一緒に遊んでいました。
帰る時間になって、点呼をとっていると１人多いことに気付き。
うちの園児ではない子がうちのクラスの子と仲良く遊んでいたため、一緒にグループに入ってしまっていました。

先程の保育園の子供かと慌てていましたが、その子は一緒に保育園に言ってみたいと主張。
どうしようか、先程の他の保育園との連絡が方法はあるものかと四苦八苦しているうちに、なんと普通にお散歩に来ていた一般家庭の子供ということが判明しました。
その子も似たような帽子を被っていたのですが、おばあさんがあわてて探しに戻ってきてくれて、無事にお家に帰っていきました。印象深い思い出です。

Ａ．研修、というような研修はあまりありませんでした。
たまに座学研修もありましたが、ほとんどが現場について、先輩保育士から教わるスタイルでした。
座学研修も正職員の方が基本で、アルバイトはオンザジョブトレーニング方式でした。
何より人手不足なので、ゆっくり教わっている暇はなく、見て覚えるのは本当に最初だけで、あとは実際に保育につきながら、わからないことがあれば自分で質問しなければなりませんでした。
毎日が少人数なので、話している余裕がなさそうな時はメモ帳に疑問点を全部書き綴り、あとでまとめて質問したり、先輩にメモを渡して翌日メモに書いて応えて貰うかたちで教えて貰うこともありました。
どんな余裕の無い時でも、わからないことはきちんと応えていただいていました。

Ａ．アルバイトは当時私だけでした。
雰囲気は少人数なので、とてもアットホームでした。
とはいえ、仕事が終わったら皆さんさっと退勤していましたので、良い意味でドライだったように感じました。

全体で職員は10人未満で、全員女性でした。
外部から英語の先生を週に１度だけ呼んでいましたので、英語の先生には男性がいらっしゃいました。皆さん若手に見えましたが、皆さん経験者で、他の園を経験してからこちらの保育園に来た方がほとんどでした。
そのため、とても落ち着いた雰囲気で、たまに雑談はありましたが、ほとんどが仕事のお話で、悪い感じのにぎやかさがなく、居心地は良いように感じました。
栄養士や調理部門の方とも距離が近く話しやすかったです。

Ａ．シフト提出日間近に希望の休みを伝える提出用紙を渡されて、希望休がある場合はそこに書き込んで提出しました。
土曜日出勤がある場合は平日が休みになりました。
一応公平に土曜日の出勤は割り振られていましたが、人手不足なので、リーダークラスは休日出勤もたくさんありました。
また提出締切日をこえて休まなければならなくなった日にちが発生した場合はリーダーに報告、調整してもらえそうなら調整してもらい、難しそうなら自分で他の職員に掛け合って対応していました。
年末年始とお盆は連休が貰え、その他にも時々連休を取得することができました。

Ａ．人手不足なので、シフトにはたくさん入ることができました。

Ａ．特に大きな規定はありませんでしたが、皆さん派手な服装・髪型にしている人はいませんでした。

Ａ．把握している限りでは特典はありませんでした。

Ａ．高校生には残念ながら向いていません。
というのも、資格を持っていることが大前提なので、高校生で保育士資格を保有していることが難しいと思うので。
ただ保育士資格を取得したあと、定時制の高校に通っている、という理由があるのならば応募対象になるかもしれません。

Ａ．保育士資格を取得している大学生なら応募できると思いますが、基本的に平日はフルで勤務になるので勉学の両立を考えると向いているとは思えません。
保育業界は人手不足なので、大学生の間は児童館やボランティア活動などで経験を積むのが良いかとおもいます。

小規模保育園で地域密着型で、とてもアットホームな場所でした。
業務内容はハードになりますが、子供達と近い距離で働きたい、大勢を見るよりも少ない子供達を丁寧に見てあげたいという保育士さんにおすすめです。
園庭がないので身体を思い切り使ったりはできませんし、室内保育の知識がかなり必要になりますが、逆にどんどん室内保育の知識が増えていきます。
事務作業もこなさないといけないマルチプレイヤーのスキルが試されますが、園児が少ない日は本当に穏やかに１日が過ぎていきます。園児が２歳までしかいられないので長い期間での成長は見られませんが、０歳から２歳までのたくさんの初めての成長を一緒に祝ってあげることができました。
辛いこともたくさんありましたが、おすすめです。

神戸市垂水区の小規模保育園CHESは2010年に設立されたインターナショナル・プリスクールらしいですが、最近はインターナショナルスクールに自分の子を入れたいという親御さんが多いとか。
小規模で一人一人に集中できるスクールは預ける側にとっては有難いですが、保育園の先生たちは大変な思いで仕事をされてるんだなと思いました。
子供が好きで、体力に自信のある方向きのお仕事かもしれませんね